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2011年4月15日 (金)

「放射線うつる」という被災者への差別~放射線・放射性物質への正しい知見が必要!

福島から避難の子供「放射線うつる」といじめか 船橋市教委が指導
(MSN産経ニュース4月14日)という見出しの心痛むニュースを読みました。

要旨部分を記事から引用します。
福島県から千葉県船橋市に避難した子どもが「放射線がうつる」などと言われ、いじめられたとする匿名の電話が3月、同市教育委員会にあったことが14日、市教委への取材で分かった。

地震・津波・原発被害いずれか(あるいは3つとも・・・)で避難して、それだけでも心が痛むのに、
さらに、「放射線がうつる」という偏見・差別・・・
あまりにも子どもがかわいそうです。
子どもが「食品」だとでもいうのでしょうか?

実は、こういういわれのない差別・偏見は、子どもの世界だけではなく、
大人の世界でも根強くあるようです。
4月7日のNHKの夜9時のニュースでは、
「いわき」ナンバーのトラックが取引先への納品を断られるという、というのを報道していました。
これには唖然としました・・・
首都圏のガソリンスタンドでは、「『福島ナンバー』お断りの張り紙を見た」とか、
レストランで入店を拒否された、というニュースも読みました。
川崎の商店街が福島にエール 一方で入店拒否など過熱する風評被害
(MSN産経ニュース4月8日)

政府・東電の事実隠蔽した発表と、
必死になって原発利権を擁護するために、
御用学者を頻繁に登場させて、
「ただちに健康に影響がない」、「安全!」を連発した結果、
正しく冷静な事実が見えなくなってしまったのでしょう。

ニューズウィーク日本版連載中のコラム
プリンストン発アメリカ新潮流 by冷泉彰彦」の4月8日記事、
風評のパワーを甘く見てはいけないのではないか?」は読み応えがあります。
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/04/post-282.php
「風評被害」のメカニズムを冷静に見つめ直してはいかがでしょうか?
いずれにせよ、教育現場においても、テレビ報道においても、
正しい知見をきちんと伝えることが必要ですね。

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