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2011年3月30日 (水)

不思議の国の不思議な東京電力~放射能測定値だけでなく、社長動向まで隠蔽?

この会社の底なしの隠蔽体質は、手遅れ状態です・・・

東京電力の社長が、入院していたことが明らかにされ、
代わりに勝俣会長が会見する、という異例さ。
北朝鮮の将軍様じゃあるまいし・・・
(あっ、そういえば「将軍様」から多額の義捐金を賜ったと報道がありましたね・・・感謝!)

「雲隠れ」東電清水社長が入院 それでも「続投」のあきれた人事 (J-CAST)」という記事を読むと、
この会社は、放射能測定値だけでなく、ついには社長動向さえ「隠蔽」、「改竄」するつもりなのかと、
あきれてしまいます。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_tepco_so__20110330_23/story/20110330jcast2011291734/

テレビでも会見が放送されていましたね。
あれで、一般の国民は納得するものでしょうか。

記事から、質疑応答の一部を引用します。
なお、「清水」は入院した清水社長のことです。


勝俣会長は

「基本的には、清水は社内にいた。そうしたことも踏まえて、私も常時、統合本部の席にいて、発電所、東京都、官邸などとのやり取りにかかわっていた」
「清水は、昼間は統合本部の会議にずっと出ている。私自身も、急に体調が悪くなったと聞いてびっくりしている。これまでの心労、過労がたまって、医師の診断を仰いだ。本当に(29日の)昼間は(会議に)出ていた」
とし、「問題なし」との主張を繰り返した。

さらに、

「オペレーションのまずさから来る『人災』だという指摘がある」
という指摘に対しては、

「私としては、まずさというものは感じられなかった。電気が通じないというなかで、色々な作業が予定よりも長くかかった。これまではボタンひとつで動いていたものが、手動でやらざるをえなくなった。その結果、意図せざる遅れがあった」
と反論。

「1号が爆発した時点で2~4号に海水注入を決断していれば、相次ぐ爆発は妨げられたのでは」
との追及に対しても、

「そういうお考えもありましょうけど、私どもとしては、運用にはベストを尽くした」
と正当化した。


運用にはベストを尽くした」・・・・
不思議の国の、不思議な東京電力・・・
「千と千尋の神隠し」ならぬ「測定値と社長の神隠し」?
原発現場で必死に働いている人たちは尊敬に値しますが、
経営陣は、道義的責任を追及されるべきでしょう。
1号機~4号機を廃炉にするのは当然です。
世界中を震撼させているのに、
この期に及んで、まだ経済の論理を振りかざすのでしょうか・・・

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