「女性教諭、児童の両親提訴」のその後~ほとぼりが冷めてからの記事2つ
今年の1月に、
「女性教諭、児童の両親提訴~埼玉県での事例」と題して、
埼玉県の女性教諭が児童の両親を提訴した、という報道について記事を書きました。
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-26bd.html
大変反響が大きかったです。
3月4日に、この問題について、
産経新聞と、週刊ダイヤモンド(オンライン版)が改めて取り上げていました。
興味深かったので紹介します。
(MSN産経ニュース)
「【金曜討論】教師VSモンスター親 「筋違い」か「最後の手段」か…尾木ママら激突」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110304/edc11030414490002-n1.htm
(週刊ダイヤモンド)
「“モンスターペアレント”に反旗を翻す教師たち
前代未聞の訴訟で議論が紛糾する「教育現場の混沌」」
http://diamond.jp/articles/-/11369
まず、【金曜討論】の方から。
日本教育大学院大学の河上亮一教授と、
法政大学の尾木直樹教授の意見の相違が面白いですが、
軍配は、河上教授にあがりますね。
「性善説」や「金八先生もどき」では、もう通用しないところにまで来ていたからこそ、
裁判で訴える、という事態になったのでしょう。
河上教授の主張する、
「・・・教師の権威の回復と、たとえば出席停止処分を実現しやすくするためのシステムの整備など教育力を保障する法律上のバックアップが必要だ」という意見には同感です。
尾木教授の意見は、人情家や理論家にはウケルかもしれませんが、
現実離れしたものだと思います。
(ただ、こういう考えも、あって当然でしょうけど・・・)
週刊ダイヤモンドの記事は、総括的な記事となっています。
教師の学力低下(!)や、マスコミの興味本位の報道への批判まで書いています。
あえて、どちらが問題か、ということに対して中立的な意見をとることで、
幅広い視点で、この事件を眺めることができている、良心的な記事だと思います。
ぜひ、この2つの記事、読んでみてください。
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