立ち読み日記~『ひびわれ壺 子育てに大切なことがわかる小さな物語』(二見書房)
書店の教育書・保育書コーナーのところを歩いていると、
すてきな表紙の絵本に出合いました。
タイトルを見て、「あっ、あの話?」とすぐわかりました。
『子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方』 (PHP文庫)
で知られる、菅原裕子さんの
『ひびわれ壺 子育てに大切なことがわかる小さな物語』(二見書房)です。
この物語は、前述の『子どもの心のコーチング』の、
「おわりに」というところに書かれている話を絵本化したものです。
もともと、文庫本で4ページほどの分量なので、
立ち読みとはいえ、全部読み終えてしまいました。
絵が実にステキです。
最後の方など、思わず涙腺がゆるみそうになったほどです・・・
教会学校などでの読み聞かせに最適な、すばらしい本だと思います。
欠点や短所を責めるのではなく、長所として見てあげることができるなら、
どんなに子どもにとって幸せなことでしょうか。
いや、子どもだけではありません。
大人だって、そうなのです・・・
著者がこの物語に託した思いを、
『子どもの心のコーチング』の「おわりに」から引用します。
私たちはみな、それぞれユニークなひび割れをもっています。
私たち一人一人がひび割れ壺なのです。
私たちの仕事は、子どものひびを責めることではありません。
自分のひびを責めることでもありません。
子どものひびのために花の種をまくこと、それこそが親の仕事です。
子どもたちはどんな花を咲かせてくれるでしょう。
そして、私たち親はどんな花を咲かせるでしょう。
(『子どもの心のコーチング』P.251から引用)
以前、『子どもの心のコーチング』について記事を書いていますので、
よろしければそちらもお読みください。
「書評:菅原裕子著『子どもの心のコーチング』(PHP文庫)」(2010年6月22日の記事)
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-ae94.html
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