家族の絆の再生~映画「リトル・ミス・サンシャイン」
NHKBS2で、2011年3月8日の昼間に、
映画「リトル・ミス・サンシャイン」を放送していました。
私は放送時間には観ていませんが、以前、DVDレンタルで妻と一緒に観たことがあります。
観たきっかけは、「幸せの1ページ」という映画の主人公役(アビゲイル・ブレスリン)が、
この映画でも主役ということを知り、興味を持ったからです。
(映画「幸せの1ページ」については、以前記事を書いています。)
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/1nims-island-6b.html
ストーリー等については、既にいろいろな人が書いていますので、
あえて書きませんが、とにかく、ものすごく面白い映画です。
「家族の絆・家族の再生」というものを、逆説的に考えさせられました。
映画に出てくる家族は、崩壊寸前です。
「勝ち組」になることしか考えない父親、ニーチェに心酔して沈黙の行を貫く兄、
ゲイで自殺未遂の叔父、下品すぎだが孫娘を愛してやまないジイさん、
なんとか家族を取りまとめようとする母親・・・
バラバラで個性的すぎる一家が、
主人公であるオリーブちゃん(アビゲイル・ブレスリン)を、
なんとか美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」に出場させようと、
ボロい車(途中でクラッチが効かなくなり、発進するには運転手以外の家族全員で車を押す必要あり・・・)で、
1200㎞以上の長旅に出る・・・というロードムービーです。
オリーブちゃん自体、ぽっちゃり系で、さほど「美少女」ではない、というのがミソです。
見どころはたくさんあるのですが、
「家族の絆・家族の再生」というところに焦点をあてるなら、
特記すべきは、前述のボロい車と、
ラスト手前の、コンテストのシーンでしょう。
ちなみに、最近、グリコのプリッツのCMで、
この映画へのオマージュ的映像が使われていますよ。
車を押して発進させて、押していた人たちが走って車に乗り込むシーンです。
家族が結束を強めるのは、否応なしに危機を乗り越えていくなどが必要なのですね。
嫌でも皆が協力しないと、車は進めない・・・
ボロい車が、家族というものを、実に象徴的な形で表しています。
コンテストのシーンは、腹がよじれるぐらい笑ってしまいましたが、
同時に、感動の涙もあふれるという、奇妙な体験をしました。
(どんなシーンかは、あえて書きませんが・・・ぜひ、見て、体験してみてください!)
家族って、ばかばかしいようなことであっても、決して見捨てられないから、
すばらしいのですね・・・
家族がメイン・テーマの映画ですが、いわゆる「ファミリー向け」の映画ではないことを、
あらかじめお断りしておきます。
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