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2011年3月24日 (木)

NHK「名曲探偵アマデウス」・バッハ「マタイ受難曲」

NHKの「名曲探偵アマデウス」、どうやら4月以降は、
新作がひとまずお休みのようです。
4月以降は、初回からの再放送を、かなり微妙な時間帯に放送するそうで、
今までのようには、あまり観ることができないかもしれませんね・・・
(土曜日の午後1時前後とのこと・・・)

現在における、「名曲探偵アマデウス」の最終話は、
事件ファイル#89「ネット革命児の野望~バッハ「マタイ受難曲」です。
クラシック音楽の最高峰ともいえる、「マタイ受難曲」(以下「マタイ」と略記)で、
番組が終わっている、というのも何か象徴的な感じがします。

この回では、
フェイスブックとmixiを混ぜたような名称の、
「ミックスブック」(もちろん架空)の創設者が登場します。
現実のパロディですね。

ドラマもまあまあ面白かったですが、
やはり白眉は、「マタイ」の演奏そのものでしょう。
現在望みえる限りの、バッハ演奏の最高の団体である、
鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによる「マタイ」・・・
それと、日本におけるバッハ研究の権威、礒山雅氏の解説もよかったです。
カウンターテノールによるアルトのアリア「わが神よ、あわれみたまえ」(第39曲)も美しかったです。

「マタイ」の名盤については、既に記事を書いていますので、
そちらをご覧ください。
J・S・バッハ「マタイ受難曲」のCDとDVD」(2010年4月4日)
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-2a62.html

鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏のCDも出ています。
ちょっとお高いですが・・・


私は「マタイ」は10種類以上聴いたことがあります。
メンゲルベルクやフルトヴェングラー、
カラヤン、クレンペラーなどのモダン楽器による厚ぼったい演奏から、
ガーディナーやアーノンクールなどの古楽器による軽すぎる演奏まで・・・
いろいろ聴いたけど、やはり落ち着くのは、
リヒター指揮の演奏です。


カール・リヒター指揮1958年録音版
(リヒター指揮のは何種類か出ていますので、録音年に注意を!)
(全曲盤)

(ハイライト盤)

カール・リヒター指揮のDVD盤
(演奏は上記より落ちますが、
ブックレット見ながらよりも字幕を見ながら聴いた方がいい、
という人にはピッタリです。)

今回はCDよりも、本を紹介したいと思います。
番組の中でも触れられていましたが、
バッハの作品は、ただ聴いただけではわからない「謎」がたくさん秘められています。
数の象徴的な使い方(番組中では「14」を紹介していました。バッハの数・・・)や、
楽譜に秘められた十字架・・・
究極的には、「ただ神の栄光のために」音楽が作られるべき、というバッハの信念があります。
だからこそ、楽譜からの「謎とき」という別な楽しみ方があるのでしょうね。

前述の礒山雅氏の著作から、実際に読んだことのある2冊を紹介します。
どちらも読みやすいですが、まずは、講談社現代新書の「J・S・バッハ」をおすすめします。
バッハ入門に最適な本です。
巻末にはおすすめCD一覧もあります。

もっと本格的に、バッハを知ってみたい、というなら、
バッハ=魂のエヴァンゲリスト」(講談社学術文庫)がオススメです。
本の中では、礒山氏は、「私は信仰を持っていない」と述べていますが、
ある意味クリスチャン以上にクリスチャン的な、とさえ言える魂の告白とも言うべき本です。


※こちらはまだ読んでいませんが、いつか機会があれば読んでみたい本です。
マタイ受難曲」(東京書籍)

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