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2011年3月31日 (木)

立ち読み日記~『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 (光文社新書)

「ウィキリークス」の創設者アサンジ氏のことよりも、
著者の上杉隆氏が創設した「自由報道協会」に興味を持って、立ち読みしてみました。
ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 (光文社新書)を紹介します。

この本、大震災がなければ、結構話題になっていたかな、とも思います。
前半のウィキリークスやアサンジ氏の話のよりも、
「記者クラブ」という自由な報道を妨げる日本の愚かな制度への告発は読みごたえがあります。
尖閣問題とか、小沢氏の問題とか・・・
記者クラブによる政府記者会見は、「記者会見ごっこ」だ、と断じるところなど痛快です。
なれあいで、鋭い質問をせず、当たり障りのない質問で、恥をかかせることがないような配慮。
「和」の国、日本的な、あまりに日本的なシステムです。

ただ、残念ながら、大震災で、一気に中身の価値が古くなってしまったかな、とも思います。
(1月か2月頃に執筆されたのでしょうね・・・)
上杉氏には、ぜひ、
今テレビ・新聞で行われている原発事故に関する「大本営発表」を告発した本を書いてほしいものです。
横並びの報道、空虚な「ただちに・・・」の繰り返し、御用学者の問題を、
バッサリと暴露してほしいです。

上杉氏は、ジャーナリストがありがちな、「反権力」、「反体制」でも、「御用ジャーナリスト」でもなく、
ジャーナリズムの国際標準的なあるべき姿を模索しているのでしょう。
私は「自由報道協会」に大いに期待しています。
一方、国民も、NHKが言ったから、エラい学者センセイが言ったから、官房長官が言ったから、といって、
なんでも情報を鵜呑みにするのではなく、情報を検証することが大切ですね。
従順すぎるのは、隷属への道です。

立ち読みにあたっては、前半のウィキリークスの記事はほとんど読んでいません。
評価は、後半に対してです。
買いたい度は・・・☆☆くらいでしょうかね。
著者の勇気に対しては、☆5つを喜んで差し上げたいです。


 ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 (光文社新書) (新書) / 上杉隆/著

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