最近、NHKや民放での原発関連報道で、
被曝量についての報道が目に余ります。
完全に、大本営発表化しています。
「ただちに健康を害する恐れは無い」
この言葉、実に曲者です。
「ただちに」というのは、「すぐに」ということで、
具体的には、数日~数週間程度を指すと考えられます。
しかし、裏を返せば、
「長期的に見れば、健康を害する恐れがある」と読み替えることができるのではないでしょうか?
1時間あたりの被曝量をもって、
「ただちに健康を害する恐れは無い」といえても、
単純に、被曝量×時間数をかけていけば、
当然、問題ある数値に達します。
1か月汚染地に住めば、被曝量は相当なものになります。
小学生でも計算できることを、
テレビに出てくる原子力の御用学者センセイ様は、
一切しようとせずに、
「ただちに健康を害する恐れは無い」と繰り返すだけです。
ホウレンソウなどの食品の放射線値に関する報道を、
NHKニュースで観ましたが、
憤りさえ覚えました。
こんな詭弁をそのまま鵜呑みにするほど、日本国民はバカになったのでしょうか?
いつまで政府や記者クラブに支配されたマスゴミは、
ウソ・ゴマカシを垂れ流し続けるのでしょうか?
そんなに問題がないなら、堂々と売り、民主党の方々やお役人が率先して、
毎日食べ続ければいいのです。
絶好のパフォーマンスではありませんか!
中部大学の武田邦彦教授のブログは、
まやかしのマスゴミ報道で曇った目を、はっきり見えるようにしてくれるものです。
3月20日の記事、
「原発 緊急情報(18) ほうれん草は食べられるか?」は、
ぜひ多くの人に読んでもらいたいものです。
http://takedanet.com/2011/03/18_ba59.html
その中から一部引用します。
「放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。また、経済的な損失も大きい。
でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、それを守るのが順当である。
また、医療行為の一つであるCTスキャン等と被曝量を比較するのは無意味で、いくら官房長官が素人と言っても政治家である.
国民の健康を守る見識がない。
すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」を望んでいるようだ。
当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。産地から出荷するのは「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染が採れることが分かっているもの」に限るべきだ。
消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない。仕方が無い。汚染しているのだから。」
(下線部は私がつけました。)
国民の健康と安全を守るのが、政府の務めですね。
しかし、今や、原発産業を守ることと、
自らの誤りを認めたくないがゆえに、
大きな健康被害が出るまで、動こうとしない政府は、
福島県を巨大な難民キャンプにして、
見殺しにするつもりなのでしょうか?
既に菅首相は、「原子力問題担当相」を、
野党の自民党党首谷垣氏に丸投げしようとして失敗しました。
原発問題も東電に丸投げ、
物資輸送も自治体や民間に丸投げ、
なんでも丸投げで、怒鳴ってパフォーマンスするだけが能の、
責任逃れに終始する悪「漢」首相は、さっさと辞めるべきでしょう。
日本の復興の妨げになります。
原発問題で、武田教授の他に有意義な記事をいくつか紹介します。
「原発学者たちの良心を疑う - 純丘曜彰」
http://news.livedoor.com/article/detail/5412054/
「広瀬隆さん 電力不足危機あおる東電に憤り」
http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/03/15/0003867376.shtml
「菅首相の危機管理がアメリカから批判された」
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/2201418/
(あるアメリカ高官の話として、実に興味深い記事があります。
少し引用します。
「オバマ政権の別の高官は実名を明かさない形で同日、ABCニュースに「米国は日本政府に福島原発の冷却に50人よりずっと多くの人員を投入することを緊急に要請し続けた。燃料棒の冷却には当面の48時間ぐらいが決定的に重要だからだ」と語り、菅政権がその要請を受け入れなかったことを批判した。」
これによると、原発問題をここまでこじらせたのは、菅首相の判断ミスが大きいということになりますね。)
「安全、安全」という空しい「裸の王様」の言葉。
いつになったら、真実が公表され、
住民の避難が実現できるのでしょうか・・・
とにかく、1時間でも早く、
福島県や茨城県など、
原発周辺地域半径50~100キロ圏の人たちの疎開が始まることを願っております。
(追記)
武田教授がまたまた痛烈な一文を発表しています。
「原発 真面目な話です わかりやすいので」(3月21日記事)
http://takedanet.com/2011/03/post_41cc.html
短いですし、引用自由とのことですので、
ほぼ全文を引用します。
(ある読者からのご提案を受けて)
「(放射線が基準以上でも )直ちに健康に影響はありません」
「(タバコを吸っても )直ちに健康に影響はありません」
「(発がん性食品を食べても)直ちに健康に影響はありません」
・・・直ちに影響がなければOK??
「(法律で1ミリと決まっていますが?)それは単なる目安です」
「(法律で制限速度が50キロですが?)それは単なる目安です」
「(法律で18才以下は禁煙ですが ?)それは単なる目安です」
・・・法律の数字は目安?
トリックがわかりやすいですね。それでも、主要メディアと専門家は同じ事を繰り返しています.詭弁にめげず、私たちは自分たちで守りましょう。
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