萌えるニーチェ、劇薬としてのニーチェ・・・
書店の雑誌コーナーを歩いていたら、こんな本が・・・
まんがと図解でわかるニーチェ (別冊宝島)
「もしドラ」の超大ヒットと、『ニーチェの言葉』のベストセラー化で、
ついにあのニーチェまで、萌えてしまったかぁ!
わかりやすく、マンガもいっぱい入っていました・・・
しかし、ちょっと考えてみてください。
「萌え」でニーチェの凶暴な思想を売り込むワケですよ。
「ダイエットにいいよ・・・」と言って、アヤシゲなドラッグを売り込むのと大差ないのでは、
と私は思います。
ニーチェの思想は、劇薬扱いではないでしょうか。
ニーチェ本人だって、耐え切れずに、発狂してしまったほどなのですから・・・
そのうち、「萌えるマルクス」とか、「萌えるヒトラー」とか、
「萌え~レーニン!」とか、「萌え萌え毛沢東」とか、
「萌えよ、大東亜共栄圏!」とか、「萌えて、燃えて、サド侯爵」とか、
そういう類が出版されるのかもしれませんね・・・
売らんかなの魂胆で、なんでも「萌え」化するのは、
かなり危険な事ではないのかな、と危惧しています。
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