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2011年2月 9日 (水)

NHK・クローズアップ現代「漫画“ワンピース” メガヒットの秘密」(2011年2月9放送)

ONE PIECE』はなぜ大ヒットしているのか…
魅力の一端を垣間見ることができました。

2月9日放送のNHK・クローズアップ現代では、
漫画“ワンピース” メガヒットの秘密」という題で、
多角的な視点で、『ONE PIECE』の魅力を分析していました。
番組HPから、放送内容を転載します。


週刊少年ジャンプの連載漫画「ワンピース」は、連載開始から14年、昨年11月に発行部数累計が2億部を突破し、国内最高記録を更新し続けている。「ワンピース」は、主人公の少年ルフィが海賊王を目指し、仲間をえながら“ワンピース”という財宝獲得を目指す海洋冒険物語。その大きな特徴の一つが幅広い読者層。子供よりも熱心なファンになってしまった母親、仕事のバイブルとして重宝しているサラリーマンも多いという。番組では、登場人物たちの”強い絆”や、作品の原点を様々な角度から徹底分析。万人に受けるコンテンツ制作はもはや不可能だと言われる常識を易々と覆し、幅広い読者の心をとらえ続ける、漫画「ワンピース」のメガヒットの秘密に迫る。


最初にお断りしておきますが、
私は『ONE PIECE』を読んだことがありません。
ただ、キャラは有名なので、いくらか知っている程度です。
(妻の友人の子供が大好きで、
東京に行った時、頼まれて「ジャンプショップ」でグッズをいくつも買ったことがあります。)
熱心なファンの方から見れば、話にならない存在ですけど、
あえて今回の記事を書くことにしました。
ONE PIECE』ファンとしてではなく、
クローズアップ現代』好きな一視聴者として・・・
(ちょうど今回で、放送3000回目とのこと。おめでとうございます!)

番組冒頭では、累計2億冊以上の発行部数になっている事実と、
書店での購読層は、大人が9割であることが紹介されました。
続いて、男のお子さんが2人いる30代の主婦が、
子供たち以上に『ONE PIECE』にハマり、
家族一緒にアニメを見ながら涙ぐんでいる様子も映されました。
(他局のアニメにもかかわらず、数十秒間ですが、本放送さながらに放映されていました。)
その秘密はいったい何なのか…?

関西大学の安田雪教授が、作品を分析していました。
この作品のヒットの理由は、「ゆるぎない信頼」である、と…
一例として、ルフィたちとロビンとの関係の進展を挙げていました。
あと、作者の尾田栄一郎さんはインタビューを拒否したものの、
特別に、アトリエの様子が映し出されました。
たくさんの任侠もの映画が書棚に並んでいたのが印象的でした。

番組中で、すごく感動したのは、
ONE PIECE』を読んで、うつから立ち直り、
新しい生き方を始めた千葉県の男性の実例です。
うつになって出社できなくなり、どん底状態で、生きる意味を見出せなくなっていた時、
弟の薦めで『ONE PIECE』を読むようになり、
「生たい!」と心から思えるようになった、とのこと…
ONE PIECE』を座右の書として大切に扱っている様子も感動モノでした。

番組最後の、
甲南女子大学文学部の馬場伸彦教授と、国谷キャスターの対談はちょっと余計だったかな…
とも思いました。
約25分の放送時間では語りつくすことはできなかった、という印象で番組は終わりました。

「ゆるぎない信頼」、「深いつながり」、「ホンネとタテマエを分けない関係」…
ONE PIECE』は、ある意味、
サザエさん」と同じようなものなのかな、と思わされました。
サザエさん」は、「古きよき日本の家庭」という、
既に日本の多くの家庭で失われているものを、代弁している作品ですね。
ONE PIECE』が大ヒットするのも、
「ゆるぎない信頼」や「深いつながり」、「ホンネとタテマエを分けない関係」なんて、
今の世の中に失われているからこそ、憧れるのかもしれませんね・・・

機会があれば、ワタシも『ONE PIECE』、読んでみようかな・・・
(ハマりやすいので、ちょっとコワイですが・・・)

ONE PIECE 61 (ジャンプコミックス)

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