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2011年2月 7日 (月)

読売新聞「編集手帳」欄で映画『アメイジング・グレイス』を紹介(2011年2月6日)

2月6日の読売新聞朝刊の「編集手帳」欄
(1面のコラム記事。朝日新聞の「天声人語」に相当)では、
映画『アメイジング・グレイス』の宣伝のような記事が書かれていました。
コラムを書いた方は、この映画での議場の論戦シーンを引き合いに出して、
日本の国会の不甲斐なさを嘆いているのでしょうけど、
奇妙な映画宣伝記事になっていました。
記事そのものはとても短いので、ぜひ下記からリンクしてお読みください。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20110205-OYT1T00871.htm
私はこの記事で、映画『アメイジング・グレイス』の事を初めて知りました。

映画の公式HPは、ぜひ「映画 アメイジング・グレイス 3月」で検索してみてください。
(※同名の「アメイジング・グレイス」という日本映画がありますので、ご注意を!)
予告編を見ただけでも、「ぜひ観たい!」と思えるような作品です。
東京などでは3月5日から上映されるとのこと。
北海道では何月に上映されるのか、今の所不明ですけどね・・・

映画は、
イギリスの政治家であり、奴隷廃止主義者のウィリアム・ウィルバーフォース(1759~1833)が主人公です。
プロテスタントの信仰の偉人の一人ですね。
また、ウィルバーフォースに大きな影響を与えた、
讃美歌「アメイジング・グレイス」の作詞者である、
牧師ジョン・ニュートンについても、
大きく取り上げているようです。
ジョン・ニュートンは奴隷貿易をやっていた人ですが、
奴隷貿易船が嵐にあった時に回心を体験しました。
その後しばらくして、奴隷貿易から足を洗ってから、牧師となりました。
讃美歌「アメイジング・グレイス」は、
黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、
それにも関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれている。」

(wikiから転載)とのこと。
アメイジング・グレイス」(日本語→「おどろくばかりの」、「われをもすくいし」)以外の、
ジョン・ニュートンの原詩による讃美歌は、「讃美歌」に7曲収められています。
(56、194、287、325、351、401、409)→194と287は有名ですね。
近年、ジョン・ニュートンの自伝が日本でも出版されました。
「アメージング・グレース」物語―ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝』(彩流社)という本です。
少しムズカシイ本ですが・・・

「アメージング・グレース」物語―ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝

キリスト教の歴史において、奴隷貿易を認めていたのは、大きな汚点です。
一方、これを廃止したのも、信仰の力といえます。

新約聖書が書かれた頃、使徒パウロの時代は、奴隷制度がありました。
(奴隷制度そのものは、太古から存在していたようですね・・・)
使徒パウロは奴隷制度の廃止といった社会変革を訴えることはしませんでしたが、
奴隷も「一人の人間としても、主を信じる者としても、愛する兄弟であるはずです。
(新約聖書フィレモンの手紙16節新共同訳)として、
モノではなく「愛する兄弟」である、と、逃亡奴隷の主人(フィレモン)に呼びかけました。
新約聖書の「フィレモン(ピレモン)の手紙」は1章だけと短いながらも、
後世への社会的影響の大きさは計り知れないものがあります。
奴隷貿易廃止を勝ち取ったウィルバーフォースや、
奴隷解放宣言を出したリンカーン大統領、
公民権運動のキング牧師の原点・聖書的根拠とも言うべき存在です。

新約聖書の「フィレモン(口語訳や新改訳では「ピレモン」)への手紙」についてのメッセージは、
愛による変革」という記事がわかりやすくてオススメです。
カリフォルニアの中尾牧師という方が書いたものです。
(「ペンギン・クラブ」というサイト)
http://www.penguinclub.net/sermons/phm/phm1-15.html

讃美歌「アメイジング・グレイス」のMIDIを以前紹介しています。
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/amazing-grace-m.html

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