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2011年2月15日 (火)

NHK「名曲探偵アマデウス」・ブラームス「クラリネット・ソナタ第1番」

今回の「名曲探偵」は、ブラームスのクラリネット・ソナタ第1番でした。
ずいぶんとシブイ選曲だな~と思いました。
ブラームスの室内楽なら、3曲のヴァイオリン・ソナタや、
クラリネット五重奏曲という傑作があります。
それらをさておいて、クラリネット・ソナタ第1番ですか~・・・
コアなブラームスファンなら当然知っている作品ですが、
一般的には知名度が低く、地味なこの作品を取り上げ、
スコア分析を多く取り入れながら、多彩な魅力を紹介していました。
私もようやくこの作品の魅力に気づきました。

今回のゲスト出演は宮崎美子さん。
一応、役名があるのですが、半ば本人ネタという感じでした。
華がありながらも、控えめで、ちょうど良い感じに、
ブラームスの曲の魅力の引き立て役となっていました。
最後のオチで、「今の君は、ピカピカに光って・・・」が出てきます。
(懐かしい・・・)

スコア分析から、ブラームスの40年にわたるクララ・シューマンへの恋慕の情、
その他を解き明かしたのは、見ごたえがありました。
クラリネット・ソナタのピアノを弾いていた野平一郎さんの演奏は、
さながらブラームスが弾いているかのような印象でした。
(外見と、演奏の繊細さと・・・)

放送後に、我が家にある、ブラームスのクラリネット・ソナタ(全2曲)のCDを聴いてみました。
実は、クラリネット・ソナタ第1番は、あまり好きな曲ではありませんでした。
枯れて、暗~い感じ(第4楽章を除く)・・・
季節で言えば、11月のようです。
「人生はなんて寂しいんだ・・・」というつぶやきが聴こえてきそうです。

我が家にあるCDは、Gervase de Peyerのクラリネットと、
ダニエル・バレンボイムのピアノによるEMI盤です(現在廃盤のようです。)。
これが名盤だから、というワケで購入したものではなく、
たまたま安かったので買っただけ、というシロモノです(たしか700円ぐらい?)。
このCDでは、クラリネット・ソナタ第2番しか聴いていませんでした。

改めて聴き直してみると・・・
このCDの演奏よりは、「名曲探偵」で部分的に聴いた演奏の方が、
深みがあると思います。かなりがっかり・・・
私は枯淡の境地にある第1番よりは、
縁側でひなたぼっこしているようなイメージの第2番の方が好きです。
なお、クラリネット・ソナタ2曲とも、
作曲者自身による、ヴィオラ・ソナタ編曲版があります。

ブラームスのクラリネット・ソナタのCDで名盤といえば、
古くはレオポルド・ウラッハのモノラル盤が有名ですね。

現役盤は、かなり少ないようで、選択の余地があまりないのが残念です。
手に入れやすそうなのを1枚紹介するならば・・・
DGのカール・ライスター(クラリネット)による盤でしょうかね・・・
私は購入したことはありませんが、試聴した限りにおいて、
なかなかの演奏だと思います。
ジャケットの顔が少々コワイのが玉に瑕、かも・・・
(2月20日追記)後日、CDを入手しました。
とても素晴らしい演奏ですよ。

クラリネット・ソナタを編曲したヴィオラ・ソナタも、CDが少ないです。
現役盤で、容易に入手できそうで、たぶんおすすめできそうなのは、
スーク(ヴィオラ)&パネンカ(ピアノ)の盤でしょう。
なお、こちらも試聴しかしていませんが、なかなかの演奏かと思いま
(2月20日追記)
このCDも、上記CDと合わせて入手しました。
クラリネットの優雅さに負けない、すばらしい魅力があります。


(2月15日追記)
この記事を書いた後、参考のため、
札幌市の中心部にある2つのCDショップへ行ってみました。
タワーレコードでは、クラリネット・ソナタは全滅・・・1枚もありませんでした。
かろうじて、ヴィオラ・ソナタは3種類ありました。
もう一つの玉光堂では、クラリネット・ソナタがようやく1種類ありましたけど・・・
渋すぎて、人気なさすぎなのでしょうかね~(u_u。)

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