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2011年1月31日 (月)

チーズ工房アドナイ(興部町)と、「主の山に備えあり」(アドナイ・イルエ)

妻と一緒に、さっぽろ東急百貨店催事コーナーでの、
ミルク&ナチュラルチーズフェア2011」(1/27~2/2)に行ってきました。
北海道各地から400種類以上の道産牛乳・乳製品が集まる道内最大級のフェア!
というキャッチコピー。
会場では、チーズやヨーグルトの試食がたくさんあり、
私どもはいろいろな種類のチーズを試食して歩きました。

その中で、面白いチーズの名前がありました。
オレンジ色のラベルに「アドナイ」という大きな文字。
その下には、「主の山に備えあり」と書いてあります。
思わず「おおっ!」と目を見張りました。
チーズ工房アドナイ」(興部町※おこっぺちょう→道北)の商品です。

アドナイ」はヘブライ語で、「主」という意味です。
主の山に備えあり」は、旧約聖書の創世記22:14に出てくる御言葉です。
(この通りに出てくるのは、口語訳です。新共同訳、新改訳では少し違います。)
商品に御言葉を使うとは、すばらしいですね。
もちろん、試食したチーズの味も、すばらしいものでした。

チーズ工房アドナイ」については、以下の3つのサイトなどを御覧ください。
(なお、会社HPは、「興部町 有限会社アドナイ」で検索してみてください。)
・オホーツク総合振興局(北海道)での紹介記事
http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/ss/num/ice/ado.htm
・「オホーツク・ブランド」での紹介記事
http://www.okhotsk.biz/adonai.html
・YAHOO!のショッピングサイトから。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/cookdine/ad0015.html
なお、札幌市とその近郊にお住まいの方であれば、
大通駅地下街の「きたキッチン」などでも売っていますよ。

ところで、「主の山に備えあり」とは、どういう意味でしょうか?
創世記22章で、神はアブラハムに、最愛の息子イサクを生贄としてささげよ、と命じます。
理不尽、不条理、横暴・・・ありえない命令でした。
しかし、アブラハムは、あえて従おうとします。
最愛の息子をまさに屠ろうとするその瞬間、
神は天使を通して「もういい!、ストップ!」と制しました。
聖書本文から引用しましょう。

そしてアブラハムは、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、アブラハム」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、御使いは言った。「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」アブラハムは目を凝らして見回した。すると、後ろの木の茂みに一匹の雄羊が角をとられていた。アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息子の代わりに焼き尽くす献げ物としてささげた。アブラハムはその場所をヤーウェ・イルエ(主は備えてくださる)と名付けた。そこで、人々は今日でも「主の山に、備えあり(イエラエ)」と言っている。
(旧約聖書 創世記22:10~14新共同訳)

「神様、もう無理ですが、『あえて』従います・・・」というような時、
神様が必要を満たしてくださる、という確信が、
主の山に備えあり」という実感なのでしょうね。
新約聖書では、
あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。
(新約聖書コリントの信徒への手紙Ⅰ10:13新共同訳)と書いています。
信仰をもって「水の上を歩く」ような一歩を踏み出す時、
神様の恵みと助けを体験することは、なんとすばらしいことでしょうか!
信仰生活の醍醐味といえましょう。
(もちろん、できれば平穏無事が一番いいのデスケド・・・)

新共同訳ではヘブライ語をカタカナにして、
ヤーウェ・イルエ」と表記していますが、
ヤーウェ」という神の御名は、ユダヤの伝統ではそのまま読まず、
アドナイ(主)」と置き換えて読む慣習となっています。
ユダヤ人たちは、「ヤーウェ(YHWH)」という神聖四文字を、
十戒による規定と、あまりに畏れ多いということで、
いつしか、本当はどう読むのかさえ、わからなくなったようですが・・・

余談ですが・・・
日本のカトリック中央協議会では、
数年前から、典礼(ミサ)において、
創世記22:14を朗読する場合や、「典礼聖歌」を歌う場合など、、
「ヤーウェ」と書いてある箇所は、「主」と読み変えるように、という指針を出しています。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/081009-2.htm
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/090325.htm
これは聖書的伝統を生かした、賢明な判断といえましょう。

「主の山に備えあり」という題・内容での説教で、
読みやすく、わかりやすいものとして、
インマヌエル高津教会・藤本満牧師のものを紹介します。
http://www.tkchurch.com/spboard/board.cgi?id=preach&action=view&gul=196&page=1&go_cnt=0

旧約聖書では、神の御名が7つ挙げられています。
アドナイ・イルエ(備えたもう主)」はその一つです。
ほかには・・・
下記ブログ記事にて、コンパクトにまとめてあります。聖書箇所も書いてあります。
記事を読んでから、ぜひ聖書そのものをひも解いて、読んでみてくださいね。
神様の7つのお名前
(ブログ名「Soli Deo Gloria-ただ神の栄光のために」)
http://fragrance888.blog84.fc2.com/blog-entry-940.html

皆様に神様の祝福と平和が豊かにありますように!

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コメント

スズランさん、コメントありがとうございます。貴重な情報提供に感謝します。

このチーズを作っている北海道の興部(おこっぺ)のTさんご夫妻は、
千葉に住んでおられた頃は、私達の教会に来ておられました

今でも、たまに牛乳やチーズを送って下さいます

この記事へのコメントは終了しました。

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