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2011年1月19日 (水)

女性教諭、児童の両親提訴~埼玉県での事例

読売新聞夕刊に、こんな記事がありました。
女性教諭、児童の両親提訴…抗議連続で不眠症」(2011年1月18日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110118-OYT1T00438.htm

埼玉県内の市立小学校の女性教諭が、担任の女児の両親から繰り返しクレームを受け、不眠症に陥ったとしたとして、両親に慰謝料500万円を求める訴訟を、さいたま地裁熊谷支部に起こしたことが分かった。
(記事冒頭を引用)

MSN産経ニュースでは、同じ事件を少し違った角度で報じています。
「嫌がらせで不眠症」小学教諭が児童の両親提訴 親から「最低の先生」と…埼玉
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110118/trl11011812180030-n1.htm

J-CASTニュースでは、教育評論家によるコメントも載せています。
モンスターに反撃始めたのか 先生が保護者を訴える異常事態 (J-CAST)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_monster_parents__20110118_4/story/20110118jcast2011285828/

時事通信のニュースでは、
さらに、教諭が給食指導中に児童の背中に触れただけで、暴行容疑で県警に被害届を提出したという。
という一文もあります。事実だとすれば、かなり異常です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110118-00000042-jij-soci

比べて読むと、少しは立体的に事件をとらえることができるはずです。
まずは記事そのものをお読みください。
そういえば、この事件、18日夕方の民放TVニュースでも報道されていました。

上記の記事で読む限り、教師が保護者を訴えたのは、
少し残念ですが、やむをえなかったことなのではないかと思います。
(500万円の慰謝料、というのが妥当かどうかはわかりませんが・・・)

みなさんは、この事件、どう思いますか?
教師が児童の両親を訴えて裁判なんかするべきではない、という意見がある一方、
当然、裁判すべき、という意見もあるでしょう。
教師がメンタル的に弱すぎるのでは、という見方ができるかもしれません。
一方、教師だって一人の人間です。
罵倒され続ければ心が傷つき、病んでしまいます。
世の中、残念ながら、愛と善意だけではどうしようもない事もあります。

私としては、裁判を始めたからには、
ぜひ教師側が裁判に勝訴してほしいと願っています。
理不尽な親からの要求に、きっぱりと「NO!」といえる公立学校になってほしいからです。
(ただ・・・そもそも、裁判沙汰にならないような手はなかったのでしょうかね・・・)
サービス業の論理である「お客様は神様です」的な発想は、
公教育にはあてはめるべきでない、と考えます。
「クレームを言った者勝ち、ごね得勝ち」など許さない社会を、
教育の場から実現してもらいたいものです。

(追記)
テレビ番組で、保護者側からのICレコーダーでの録音が公開された、
という情報提供をいただきました。
情報提供には感謝いたします。
しかし、その文面からのみ判断しますと・・・
教室に、ICレコーダーを持ち込んで密かに録音していた、という自体が、
異常さを物語っている、と思わずにはいられません。
教師にも、非はあったのかもしれませんが、やりすぎでは、と思います。
私は裁判官ではありませんので、どちらの言い分が正しいのか、
真実はわかりません。裁判所の判断を待つばかりです。
「教師の方に問題がある!」と思われる方もいらっしゃるはずです。
そう思われるのは自由です。
判断はご自身でお願いします。

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