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2011年1月22日 (土)

セバスチャン、といえば・・・

サッカーのアジア杯、日本対カタールをNHKBS1で視聴していると、
しばしば「セバスチャン」という名前が連呼されていました。
カタールのFW、セバスチャン選手のことです。
かなり失礼で申し訳ないのですが、
私ども夫婦にとって、「セバスチャン」といえば、
どうも、「アルプスの少女ハイジ」の執事を思い出してしまいます・・・

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日本で「セバスチャン」の名は、
アニメ「アルプスの少女ハイジ」以降、すっかり「執事」の代名詞になってしまいましたね。
(ちなみに、世界名作劇場の『ペリーヌ物語』に出てくる執事の名も、
セバスチャン」ですね。こちらはかなりマイナーですが・・・)
親切さと紳士ぶりが、「アルプスの少女ハイジ」の本放送、再放送を通じて、
セバスチャン=執事」というイメージが、広く行き渡るようになったのでしょう。

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先日、久しぶりに路線バスに乗ると、社団法人日本バス協会のポスターが貼っていました。
日本バス協会のキャラクターは、「セバスファミリー」で、
「セバスパパ」、「セバスママ」、そして「セバスちゃん」の3人家族です。
どんなキャラか、下記でご覧ください。
http://www.bus.or.jp/sebusfamily.pdf
「執事のように」お客様にサービスしますよ、という表れでしょうか・・・???

ところで、毎年1月20日は、実は「セバスチャンの日」なのです。
正式に言うと、「聖セバスチアノ殉教者」の記念日が、1月20日です。
セバスチャン」は、聖セバスチアノ(セバスティアヌス)にちなんだ名前です。

St012001

聖セバスチアノは、伝統的に、木に縛られて矢が体に刺さった姿で描かれます。
女子パウロ会のHPの「聖人カレンダー」1月20日のところで、
聖セバスチアノ殉教者」として紹介されています。
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/saint01.php

新約聖書には、「執事」という聖職名が出来てます。
(テモテへの手紙Ⅰ3:8~13新改訳・口語訳。ただし新共同訳では「奉仕者」。)
聖公会や長老派の教会などでは現在もこの名称が使われています。
単に「教会役員」を「執事」と呼んでいるところも多いようです。

聖セバスチアノが聖書的な意味での「執事」だったかどうかわかりませんが
(カトリック的に言えば、「執事」=「助祭」ですね)、
神に仕える「執事」であったのは確かです。

「聖セバスチアノの殉教」は、
トーマス・マンや三島由紀夫の小説でも言及されています。
ドビュッシーはオペラ『聖セバスティアンの殉教』を作っています。
宗教社会学者の鹿嶋春平太氏による『神とゴットはどう違うか』(現在は絶版?)という本の中で、
三島由紀夫と聖セバスチアノ、キリスト教との接点を実に興味深く論じていました。

そういえば、「セバスチャン」でもう一人有名な人がいますね。
音楽を通して神に忠実に仕えた「執事」、
ヨハン・セバスチャン・バッハです。
(J・S・バッハが世俗的な意味での「執事」だった、ということではアリマセン。)

Images

ちなみに、ドイツ語では、「バスチャン」ではなく、
バスチャン」という発音になります。

私も神に仕える「セバスチャン」でありたいと願っています。

記事を書いているうちに、
サッカー日本代表がカタール代表に勝ちました。やった~o(*^▽^*)o

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