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2010年12月16日 (木)

東京都の青少年健全育成条例、改正は当然!

東京都の青少年健全育成条例改正案が、可決されました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101215/lcl1012150901000-n1.htm
これは、東京都の公式説明によると、
「子供(18歳未満の者をいう。)を悪質な性行為の対象とする漫画やアニメなど(以下「漫画など」といいます。)を、子供が買うことのないよう、書店などのいわゆる「成人コーナー」に置いてもらおうとするものです。」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/04/DATA/20k4q500.pdf
(上記リンクは、今年6月に否決された方の説明ですが、
主なところは変わっていないようです。)
つまり、端的に言えば「18禁扱いを増やすよ」、というものであって、
すべての人に対して発売禁止」というわけでは決してありません。
また、その対象も、きわめて限定的なもの、といえましょう。
今まで、このような条例がない方が、異常といえるほど、
当然の禁止処置といえるものでしょう。
本来、良識ある人間なら、賛成して当然です。
東京都議会の良識に拍手です!

しかし、この条例改正案について、
メディアやネット、出版社、人権派の人は猛反対。
「表現の自由を損ねる!」とか・・・
いったい何が問題なのか、については膨大なサイトで言及されています。
賛成の意見のブログ等を調べるのに少し苦労しました。
ネット上は反対一色といっていいほどなのですから・・・
新聞の社説でも、非難されています。
北海道新聞 12月15日社説
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/264601.html

反対意見の方は、論点を巧みにすりかえている事が多いです。
あたかも、「すべての人がわいせつな本を買えなくなる」とでも言わんばかりです。
だから、「表現の自由を守れ!」と・・・

もし、エロマンガは「すべての人が買ってはいけない」という条例なら、
まさしく、表現の自由の危機、といえましょう。
そういう条例なら、私も断固反対です。
しかし、「18歳未満の青少年に対しては、販売禁止」なら、大賛成です。
保護者の立場に立ってみたら、当然のことです。

酒やタバコを、18歳未満に売らないことや、
ポルノ映画は18禁であることに、意義を唱える人がいましょうか?
それとも、「将来どうせ酒やタバコをたしなむようになるのだから、
小学生も早い段階から酒やタバコをのんで鍛えておいた方がいい」と思いますか?
それじゃあ、セックスも、小中学生から慣れさせておくべきですか?

反対意見の中では、「家庭教育の判断に委ねるべき」というものもありました。
東京都議会議員 西崎光子氏の「活動報告」から引用します。
http://nishizaki.seikatsusha.net/index.php?case=6&action=1&cate=1137985049&id=1292223500
今、子ども達に真に必要なことは、悪質で俗悪な映像や出版物などを目にしても、きちんと批判できるように育てることであり、温室の中で育てても決して健全に育成されるものではありません。

家庭がきちんと機能しているなら、西崎氏の意見はまさに正論といえます。
しかし、現実はそうなっていません。
100円ライターの規制と同じようなものです。
法や条例で規制しないといけないほど、家庭のたががゆるんでいるのです。

何ヶ月か前、ある銭湯で、湯上がり後に、
たまたま置いてあったマンガを手に取りました。
少女マンガでした(タイトルは忘れましたが・・・)
小学生高学年~中学生向けのマンガなのでしょうが、
実にいかがわしいものでした。
こういうのを、誰でも気軽に買える社会、というのが、
本当に子供達の幸せを保証するのでしょうか?
(試しに、「まんはったん。 読売社説」というキーワードで検索してみてください。
これがまっとうにテレビに出せる内容だ、というなら、頭がおかしいです。)

反対の嵐が渦巻く中、東京都議会議員の方で、
きちんと賛成意見をブログに書いている方がいました。
自民党の三原まさつぐ議員です。
http://www.mihara-togi.net/101212
http://www.mihara-togi.net/101215
勇気ある行動は賞賛に価します。
罵詈雑言のコメントがたくさん書きこまれていますが、
読むに値しないものがほとんどです。

一般の方では、「ジョルジュサンド」氏のブログは一般人の良識を代弁しています。
「ジョルジュサンドのブログ」~「東京都青少年健全育成条例改正案に賛成である!
http://ameblo.jp/hidemasahououji/entry-10735749072.html

読売新聞12月15日朝刊社説では、良識ある意見が表明されています。
先ほどの、道新の社説とぜひ読み比べてみてください。
都青少年条例 露骨な性描写の規制は当然だ(12月15日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20101214-OYT1T01203.htm
(※12月17日追記 産経新聞12月16日の社説でも、この問題を取り上げています。
読売新聞よりもスッキリとした書き方です。)
【主張】都性描写規制条例 子供を守る当然の改正だ
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101216/lcl1012160321001-n1.htm

カネもうけができれば勝ち、エロでも酒でもタバコでもパチンコでも・・・
本当に、日本はこれでいいのでしょうか?
良識がきちんと働かないのであれば、法や条例で強制的に規制するしかないのです。
「表現の自由」よりは、「公共の福祉」の方を私は選びたいです。

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