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2010年12月11日 (土)

「ハイジ」実写版2作品

先日、TSUTAYAに行くと、オーストリア・西ドイツ合作による、
実写版の「ハイジ」を見つけました。
これは珍品!と思い、さっそく借りて、妻と一緒に観てみました。
1965年に制作されたもので、舞台は19世紀ではなく、
現代(といっても、制作された当時の・・・)になっていました。

クララがいるフランクフルトでは自動車が行き交い、
クララのお父さんはスーツ姿。
最後の方では、旅客機まで出てきます。
ロッテンマイヤーさんは、有能な美人秘書、といった感じ・・・
クララは印象が薄いです。
それよりも、原作からの変更点が大幅に多いことが気になりました。
たとえば・・・
クララが立てるようになるのが、フランクフルトでだったり・・・
(「アルプス関係ないじゃん!」とツッコミ入れたくなりますネ(*^-^))
ハイジがアルプスに戻るところで、映画が終ったり・・・
(ストーリー展開自体、原作のいくつかのエピソードの寄せ集めみたいなものです。)
ハイジ自体、デーテおばさんに「誘拐」されてフランクフルトに連れていかれます。
舞台を現代にしてみると、道義的な問題に気づいてしまった次第です・・・

ただ、この映画では、アルプスの風景がとてもすばらしいのと、
ハイジ役の少女がとてもかわいらしいのが、せめてもの救いといえます。
一応、白パンとソーセージとかのエピソードもありますよ・・・

「ハイジ」の実写版では、私は他に2種類観たことがあります。
一つは、2005年制作のイギリス映画です(後述)。
もうひとつは、小学生の時に、児童会館で観た記憶がある、というもので、
いつの映画(ドラマ)なのか、ちょっと不明です。
たぶん、アメリカものだったような・・・

2005年制作の「ハイジ」は、全体的に暗いトーンですが、
原作のストーリーをある程度きちんと描いています。
印象的なのが、ロッテンマイヤーさんを演じるジェラルディン・チャップリンさんの存在感です。
役としては最高かも・・・
ただ、難点は、隠れた名脇役といえる、背景のアルプスが、
険しく、気難しい印象で、景色を楽しめないことです。
それもそのはず、スイスやオーストリアで撮影されたのではなく、
東欧のスロヴェニアで撮影された、とのこと。
ストーリーとしては合格点ですが、背景で大きく減点かな、と思います。

ちなみに、「ハイジ」は過去に何回ぐらい実写映像化されたのでしょうか?
ウィキペディアの記事によると、9回とのことですが、
今回見つけたあるサイトによると、
スピンオフ的な作品も含めてなんと18種類にも及ぶそうです。
下記サイトにて、それらの映画の概要を説明しています。
http://www.ne.jp/asahi/ts/hp/file5_heidi/heidi_material/movie01.html
アルプスの少女ハイジという物語」というサイトの中の1ページです。
ハイジの原作や映画等の資料が豊富です。
http://www.ne.jp/asahi/ts/hp/file5_heidi/file500_heidi_top.html#Anchor255489

実写版を観ての結論は・・・
やっぱり、アニメ版の「アルプスの少女ハイジ」が世界的にみても最高!!!
ということでしょうか・・・
アニメ全編は20時間長なので、
比較のために劇場版とか、総集編で対比させたとしても、
アニメの方に軍配があがります。
「世界アニメ遺産」(というのはありませんが・・・)登録決定!

アルプスの少女ハイジ」DVD-BOX

アルプスの少女ハイジ」Blu-ray-BOX

アルプスの少女ハイジ」劇場版DVD

アルプスの少女ハイジ」アルムの山 DVD

アルプスの少女ハイジ」ハイジとクララ DVD

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