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2010年12月29日 (水)

NHK教育・福祉ネットワーク キラキラ40「母と私(1)連鎖“インナーマザー”」(12月29日再放送)

観る人の立場によって、さまざまな感想が出そうな内容でした。

12月29日再放送の、
NHK教育・福祉ネットワーク キラキラ40「母と私(1)連鎖“インナーマザー”」を観ました。
(積極的に観たい、というよりは、他に興味を惹くような番組がなかったので・・・)
10月に放送されたものの再放送です。
放送内容を、NHKの番組表から引用します。


40代女性を応援する「キラキラ40」。今回のテーマは「母と娘」。“仲よし親子第一世代”といわれる40代女性。ところが番組のアンケートでは、母親との関係に悩み苦しんでいる女性が多かった。“母親の期待に応えよう”と過ごした子ども時代の思い出が、その後、自分の子育てにも大きく影響を与えているという。自分の心の中の母親“インナーマザー”に苦しむ女性たちの姿を通して、新たな親子関係の可能性を考える。


番組では、母親との関係に悩む専業主婦の方が取り上げられていました。
母親に虐待されたわけではないのですが、
母親があまりに支配的だったので、結婚後も悩み、ついには鬱病になり、
自分の娘まで摂食障害になってしまった・・・
娘の摂食障害をなんとかするため、母親達の自助グループに入ってから転機が訪れ、
ついに、実の母につらかった気持ちを打ち明けて、スッとし、精神の独立を勝ちえ、
娘の摂食障害も治った・・・というような内容でした。
さらに詳しい内容については、番組HPを御覧ください。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1010/101020.html


正直言って、観終えてから、かなり疑問がわきあがりました。
「NHKは40代の女性に実母を罵れ、と勧めているのか?」とさえ思えるような感じです。
確かに、親との確執を抱えている人は、意外と多いようです。
しかし、この番組で取り上げられたような事例が、すべての人にあてはまるわけがありません。
観る立場によって、もっと違った解決方法が出てきそうです。
たとえば・・・
・10代のうちに親に反抗していなかったから、後で悩むのだ。(E・エリクソン流の心理学者?)
・親を許せばいいのです。(キリスト教的解釈?)
・親は親、自分は自分。自分の人生の責任は、自分でとるもの。
親に原因をかぶせるのはおかしい。
などなど・・・

先日、NHKBSで、スウェーデン映画「秋のソナタ」という作品を放送していました。
イングリッド・バーグマン最後の出演作品です。
映画というよりは、非常に演劇的な構成で、
映画のほとんどは、1軒の家の中だけで展開されます。
家の外の世界は、わずかに数分、数シーン程度。
登場人物もとても少ないです。
牧師と牧師夫人(主人公)と、牧師夫人の母親、牧師夫人の妹(障がいを持つ)。他数人。
テーマは、母と娘の愛憎です。
映画の最後の方で、主人公である牧師夫人は、長年積もりに積もった怒りを、
面と向かって母親にぶつけます。
「あるがままの私を愛してほしかった!」
先ほどの番組を観ながら、つい、映画「秋のソナタ」を思い出してしまいました・・・
(映画「秋のソナタ」の内容については、以下を御覧ください。)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11943/story.html

虐待されて育った人からみれば、「かまわれすぎ」というのは、ある意味、羨ましい世界ですし、
一般的な家庭で育った人からみれば、「ぜいたくな悩み」としか思えません。
人生、いろいろですね・・・
その人がその人らしく生きるには?
回答は、人それぞれが見出すしかありません。

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