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2010年12月10日 (金)

アヴェ・マリアの祈り(試用版)【自作曲】

日本のカトリック中央協議会は、
現在の「聖母マリアへの祈り」の改定案として、
2010年12月8日(「無原罪の聖母の日」)に、
「アヴェ・マリアへの祈り」(試用版)を発表しました。
これはまだ「試用版」の域を出ないようですが、
おおむね、これで決まりなのかもしれません。
そのテキストは、以下のとおりです。
前半部分が大きく変更されています。


アヴェ・マリア、恵みに満ちた方 、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子(おんこ)イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、罪深(ぶか)いわたしたちのために、
今も、死を迎える時も祈ってください。
アーメン。

(2010年10月8日 特別臨時司教総会にて試用承認)


ちなみに、過去のバージョンを紹介してみましょう。

(文語体~天使祝詞)
めでたし、聖寵充ち満てるマリア、
主御身と共にまします。
御身は女のうちにて祝せられ、
御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。
天主の御母聖マリア、
罪人なるわれらのために、
今も臨終の時も祈り給え。
アーメン。

(『公教会祈祷文』[1958年5月15日発行]より)

(口語体~聖母マリアへの祈り)
恵みあふれる聖マリア、
主はあなたとともにおられます。
主はあなたを選び、祝福し、
あなたの子イエスも祝福されました。
神の母聖マリア、
罪深いわたしたちのために、
今も、死を迎える時も祈ってください。
アーメン。

(『日々の祈り』[1993年9月15日発行]より)

口語体の「聖母マリアへの祈り」を改訂したいきさつについては、
カトリック中央協議会のサイトを御覧ください。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/news/20101208.pdf

私の感想としては、
確かに「アヴェ・マリア」という語は、
広く日本でも知られているとはいえ
(シューベルトのドイツ語の曲や、
バッハの平均律クラヴィーア集第1巻第1曲に、グノーがメロディラインをつけたものが有名ですね。)、
その部分をあえてラテン語表記する必要があるのかな、
というところが気になりました。
それなら、そのうち「神」も「デウス」(ラテン語読み)と表記するのでしょうか?
キリシタン時代みたいですね・・・
文語訳の「めでたし」の方がまだマシだと思います。
決定版ではとはいえ、日本の多くのカトリック教徒に愛唱されるものですから、
慎重な配慮を願うばかりです。

「アヴェ・マリア」のところの新約聖書の根拠は、ルカ1:28です。
天使は、彼女のところに来て言った。
おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。
」(新共同訳)
(※新改訳でも似たような表現です。)

とはいえ今回は、この試用版テキストに基づく作曲を紹介します。
「出来立て」です(*^-^)
メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

「20101210_ave_maria_japanese_new_trial_version_no01.MID」をダウンロード

「20101210_ave_maria_japanese_new_trial_version_no01.pdf」をダウンロード

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