映画「ペネロピ」~あるがままの自分を受け入れる
最近、障害者の方々についていろいろ調べていたときに、
この映画を知りました。
映画「ペネロピ」は、5代前の先祖の呪いを受けて、
生まれつき豚の鼻を持ってしまった女性の寓話的な物語です。
呪いを解くには、名家の出身の人との結婚。
しかし、求婚者たちはペネロピの豚鼻を見ただけで逃げ出してしまいます。
(窓を破って逃げ出す、という大げさシーン・・・)
そんな中、ペネロピはついに家出してしまいます。
町の中で、最初はマフラーをして醜い鼻を隠していましたが、
しまいには、自分からカミングアウトしてしまいます。
町の人たちは、最初は好奇の目で見ていましたが、
だんだん彼女は人気者になりました。
映画の終盤で、豚鼻の呪いは不思議にも解けてしまいます。
あるがままの自分を受け入れ、愛するようになったから、
障がいが障がいでなくなった、という象徴的なシーンです。
豚鼻の呪い、というのは、コンプレックスの象徴ともいえますが、
(もっと鼻が高かったら、もっと目が大きかったら、もっと背が高かったら・・・)
同時に、障がいの象徴ともいえます。
障がいですら、その人の「個性」として受け入れる必要と、
障がいを障がいとしない社会づくり、というのを、
このファンタジックな映画を見て、改めて思わされました。
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