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2010年12月10日 (金)

NHK・クローズアップ現代「“再虐待”子どもたちを守れるか」(2010年12月9日放送)

12月9日放送のNHK・クローズアップ現代では、
“再虐待”子どもたちを守れるか」という題で、
深刻な児童虐待の問題について放送していました。
もうわが子を虐待しない、と誓ったはずなのに・・・
相変わらず繰り返される児童虐待。
児童相談所の取組についてスポットライトをあてている好内容でした。
番組HPから、放送内容を転載します。

子どもへの虐待を禁じた「児童虐待防止法」が施行されて今年で10年になる。社会の児童虐待に関する高まりと共に、児童相談所に寄せられる相談件数も増加の一途をたどり、昨年度は4万4千件を超えている。こうしたなか、いま深刻な問題になっているのが、いったん児童相談所で保護し、親への指導などを行った後に、再び子どもが虐待される「再虐待」が増えていることだ。NHKでは全国すべての児童相談所にアンケート調査を行った結果、去年1年間で8000人を越す子どもが「再虐待」にあっていることが初めて明らかになった。子どもの心により深い傷を残す「再虐待」を、なぜ防ぐことができないのか。これまで明らかにされてこなかった「再虐待」の実態を浮き彫りにし、対策を考える。

番組を視聴していて思ったことは・・・
児童相談所の取組だけでは、虐待、再虐待を防ぐことは不可能ということです。
もちろん、児童相談所の方々は非常な努力をしておられます。
頭が下がる思いでいっぱいです。
しかし、増え続ける虐待通報に対処しきれていない、というのが現状のようです。
法律上の壁もあります。
「虐待依存症」の親を防ぐのは、法律的な強制手段しかないのでは、とさえ思います。

番組の最後の方で、西澤 哲さん山梨県立大学人間福祉学部教授の西澤 哲氏が、
欧米の取組について少しだけ触れていましたが、
その部分をもう少し掘り下げた方が、
問題の解決に至らない日本での取組よりも、
根本的な制度改革につながるのでは、とも思いました。
虐待防止は、児童相談所だけではなく、
医療や福祉、教育などさまざまな分野の連携が必要です。

児童虐待の問題は単に「社会が悪い」、「教育が悪い」、「もともとの親のしつけが悪い」
などと単純化して考えることはできません。
複合的な要因が絡まって、虐待が発生するのです。

教育の面を考えれば、
最近安易な「できちゃった婚」が多く、また、安易な離婚や同棲により、
社会的に孤立した家庭が増え、それが児童虐待の素地になる場合が多いようです。
そのもともとは、
避妊の仕方とかしか教えない、偏向した性教育にも一因があるといえます。
(愛されていない子どもは、容易に性行動に走りやすい、との統計があります。)
また、あふれる性情報を興味本位で提示するだけのマスコミも大罪があります。
さらには、経済的な問題や、社会的つながりが希薄化していることなど、
虐待親自身の精神的疾患傾向とか、
考えるべき要因はいろいろあります。
とはいえ、「親も被害者なのだ」とか、「親もアダルトチルドレンなんだ」とかいっても、
問題の分析で終ってしまい、今苦しんでいる児童を救うことにはつながりません。
大切なのは、今、虐待を受けている子を救い出すことだけです。

悲惨な児童虐待を防ぐために、
簡単にできそうなことは(社会構造を根本的に変える、とかよりは「容易」という意味で)、
虐待親の一時的親権停止処分ができるように、民法を改正することでしょう。
子ども虐待防止運動を行っている「オレンジリボン運動」でも取り上げています。
http://www.orangeribbon.jp/info/npo/2009/12/post-91.php
(ぜひ、「オレンジリボン運動」で一度検索してみてください!)
部分的なものについては、最近のニュースでも報道さrています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101207-00000051-mai-soci
もうひとつは、教育において、性教育の際に、
「本当に愛しているなら、結婚するまで待つ」という教育を行うべきでしょう。
性の営みには、「責任」がつきものなのです。

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