一人一票、という当たり前を実現する必要~2010年12月12日の新聞意見広告
12月12日(日)の読売新聞には、
「”清き0.2票”は、ガリレオ裁判より不条理!」と題する意見広告がありました。
紙面1面丸ごと使った、ある意味画期的な広告でした。
ただ、エキセントリックな表現と、いったい何をしたいのかが、
よく読まないと明確でないのが、ちょっと残念かな、と思いました。
(特に後半)
もうちょっと、表現に工夫が必要だったと思います。
意見広告の要旨は、
1.1票の格差が5倍という違憲状態となっている所がある。
2.違憲状態を是正できない最高裁判所裁判官を、国民審査できちんと審査しよう。
3.あなたの選挙権は何票の価値か、ぜひ知ってください。
というものでしょう。
新聞広告によれば、北海道民の1票は、
鳥取県民の1票に対して、0.21票分の価値しかない、とのことです。
(参議院選挙の場合)
北海道民5人分の投票で、鳥取県民1人分の投票とようやく同じ価値を持つ・・・
これはあきらかにおかしいですね。
一番問題なのは、何度も違憲判決が出ていながら、
1票の格差を一向に是正しない、国会でしょう。
国会議員にとっては、死活問題だからです。
1票の格差が是正されたら、メシの食い上げになる人が続出するからなのでしょう。
また、国会議員を通して利権を持っている人たちにも、脅威なのかもしれません。
国をより良くするのではなく、利権をむさぼるだけの国会議員なら不要です。
名古屋市の河村たかし市長のような心意気を持つ人こそ、国会議員にふさわしいです。
民主党か自民党か、はたまた第三極か、という問題も大事ですが、
国民の基本的な権利である選挙権が正当に行使される、という根本的な問題は、
もっと大事なことだと思います。
住んでいるところによって、1級市民(一人1票)から5級市民(一人0.2票)というのは、
明らかにおかしいからです。
アメリカ合衆国では、1票対0.993票の選挙権の価値の不平等でさえ、
違憲・無効とされたそうです。
それなら、日本の現状は、革命に値するようなものではないでしょうか。
日本国民の大多数は、あまりにも、自分の正当な権利に無頓着といえます。
欧米では「沈黙は金」ではなく、「沈黙はバカ」だそうです。
黙っているのは、現状を容認しています、というメッセージを発していることになります。
一人一人が声を上げねば、現状は変わりません。
この意見広告は、「一人一票実現国民会議」という組織が出しました。
ぜひ、みなさんも、ご自分の選挙権の価値を1度確かめてみてはいかがですか?
「一人一票」で検索してみてください。
« ひとりのみどりごが(イザヤ9:5)【自作曲】 | トップページ | 実相寺昭雄演出によるファンタジックな「魔笛」~BS日テレ・読響Symphonic Live 深夜の音楽会(2010年12月12日放送) »
「ニュース」カテゴリの記事
- 2022年2月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.03.01)
- 道東旅行記2021年12月30日~2022年1月3日(帯広市、釧路市、鶴居村)(2022.01.05)
- 大雪や 宴の後の 美しさ(2021年12月18日)(2021.12.18)
- 2021年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(付:衆議院選挙を振り返って)(2021.11.01)
- 真駒内公園の紅葉(2021年10月17日)(2021.10.17)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 2022年6月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.07.01)
- 2022年2月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2022.03.01)
- 2021年10月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(付:衆議院選挙を振り返って)(2021.11.01)
- 2021年2月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2021.03.01)
- 2021年1月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2021.02.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント