わたしは生い茂るオリーブの木(詩篇52:10~11)【自作曲】
今回は、詩篇52への作曲を紹介しましょう。
タイトルは「わたしは生い茂るオリーブの木」。
テキストは、旧約聖書 詩編52:10~11新共同訳です。
なお、新改訳や口語訳等、プロテスタントのみの聖書では、
ここは8~9節となります。
テキストを引用しましょう。
わたしは生い茂るオリーブの木。
神の家にとどまります。
世々限りなく、神の慈しみに依り頼みます。
あなたが計らってくださいますから
とこしえに、感謝をささげます。
御名に望みをおきます
あなたの慈しみに生きる人に対して恵み深い
あなたの御名に。
(旧約聖書 詩編52:10~11新共同訳)
旧約聖書に出てくる三大植物、といえば、
ぶどう、いちじく、そしてオリーブです。
聖書で一番最初に「オリーブ」が出てくるのは、
ノアの洪水が終った後のところです。
「鳩は夕方になってノアのもとに帰って来た。
見よ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえていた。
ノアは水が地上からひいたことを知った。」
(旧約聖書 創世記8:11新共同訳)
鳩がオリーブの葉を加えている絵は、
平和のシンボルとして有名ですね。
オリーブ油は、主への献げ物のパンの材料にもなりました。
士師記9:9では、
オリーブは「神と人に誉れを与える」ものとされています。
新約聖書では、異邦人とユダヤ人との関係を、
野生のオリーブの木と栽培されているオリーブの木との接ぎ木にたとえています。
(ローマ11:24)
では、詩篇52において、
どうして詩人は「わたしは生い茂るオリーブの木」と歌ったのでしょうか?
神様において、神様との関係において「栽培され」、
「神と人に誉れを与える」存在である、
神様との正しい関係にある、と告白しているわけです。
それは、3~9節(新改訳等では1~7節)での「力ある者」との対比です。
まことの神様に結ばれ、手入れを受けて、私たちは豊かに実を結びます。
だからこそ、「とこしえに、感謝をささげます。」(11節)と、
私たちも主なる神様を讃えていきたいものです。
曲の紹介に移りましょう。
ニ長調の柔和な曲です。
10年以上前に与えられた作品です。
ここ数日、頭の中でよく流れていますので、
今回紹介に至りました。
ちなみに、我が家では、イタリア人にならって、
パンをオリーブ油に浸して食べることが多いですよ。
以前、NHK教育の「テレビ イタリア語講座」で紹介されていました。
メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。
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