「干ばつの年にも憂いがなく、実を結ぶことをやめない」生き方
昨日の朝、グレースチャペル(基督聖協団市川教会)の平塚修久牧師によるメルマガを読み、
とても心に響きました。
エレミヤ書からのメッセージです。
全文を転載します。
心がなごむバイブルメッセージVol.783【エレミヤ17章】
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17:5 主はこう言われる。呪われよ、人間に信頼し、肉なる者を頼みとし/そ
の心が主を離れ去っている人は。
17:6 彼は荒れ地の裸の木。恵みの雨を見ることなく/人の住めない不毛の地
/炎暑の荒れ野を住まいとする。
17:7 祝福されよ、主に信頼する人は。主がその人のよりどころとなられる。
17:8 彼は水のほとりに植えられた木。水路のほとりに根を張り/暑さが襲う
のを見ることなく/その葉は青々としている。干ばつの年にも憂いがなく/
実を結ぶことをやめない。
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心は目には見えません。それゆえ、人が何に信頼し、何を頼みとしているかは、
他人には見えにくいものです。しかし、人の心をご覧になる神様は、その人が
何に依り頼んで生きているかをご存知です。そして、人の心が何を頼みとして
いるかによって、その人の人生に目に見える確かな違いを現わされるのです。
「その心が主を離れ去っている人」は、「荒れ地の裸の木」のように、「恵み
の雨を見ることなく、人の住めない不毛の地、猛暑の荒れ野を住まいとする」
と言われています。これは、喜びも希望も潤いもない渇き切った心と生活を意
味しています。恵みの源である神様から離れ去るとは、そういうことなのです。
一方、「主に信頼する人」は、「水のほとりに植えられた木」のように「水路
のほとりに根を張り、暑さが襲うのを見ることなく、その葉は青々として」、
「干ばつの年にも憂いがなく、実を結ぶことをやめない」と言われています。
たとえ周りは干ばつに襲われても、水源である神様に信頼して歩む人は、決し
て渇くことなく、憂いもなく、青々と葉を茂らせて、実を結ぶ人生を生きるこ
とができるということです。
一人の神父が、こんな体験を記しています。ベトナム戦争終了後、その神父は、
「反革命分子」のレッテルを貼られて13年間もの間強制収容所に閉じ込められ
ていました。彼の独房には5人の看守が交代で彼を見張り、四六時中彼を監視し
ていたそうです。
そんなある冬の夜、彼は、寒さと孤独で眠れない日が何日も続く中、自分はい
ったいどうしたらいいのだろうと途方に暮れてしまいました。すると、その時、
彼は神様の御声を聞いたのです。「なぜ、そのような愚かな考えを持つのか。
あなたはとても豊かであるはず。あなたの心には、キリストの愛が宿っている
ではないか。イエスがあなたを愛したように、あなたも彼らを愛しなさい。」
翌朝から、彼は看守たちの中にいる主イエス様を愛するように努めました。そ
して、彼らに微笑みかけ、言葉を交わしました。すると、しだいに強制収容所
内の雰囲気が変わり、最後には公安局長でさえも、部下たちの外国語教育を神
父に願い出るようになったというのです。
御言葉は、まさしく真実です。
17:7 祝福されよ、主に信頼する人は。主がその人のよりどころとなられる。
17:8 彼は水のほとりに植えられた木。水路のほとりに根を張り/暑さが襲う
のを見ることなく/その葉は青々としている。干ばつの年にも憂いがなく/
実を結ぶことをやめない。
主の恵みと平和が豊かにありますように!
平塚修久
このメルマガに出ている「一人の神父」とは、
ベトナムのフランシスコ グェン・ヴァン・トゥアン枢機卿(故人)です。
このエピソードは、
その著書「5つのパンと2ひきの魚」(女子パウロ会)に出ています。
女子パウロ会のHPで同書を紹介している所から、
フランシスコ グェン・ヴァン・トゥアン枢機卿の略歴を紹介しましょう。
著者:
フランシスコ グェン・ヴァン・トゥアン
1928年4月17日 グェン家の長男として生まれる。
キム・ロン小神学校、フー・スァン大神学校を経て
1953年6月11日 司祭叙階。ローマ、ウルバノ大学に留学。
1959年 博士号取得、帰国。フエ教区立ホァン・ティェン小神学校校長。
1967年6月 教皇パウロ六世により、ニャ・チャン教区の司教に任命される。
1975年4月23日 教皇パウロ六世により、サイゴン大司教区の協働司教に任命される。
1975年8月15日 ベトナム共産党政権により不当に逮捕される。
1988年11月21日に釈放されるまで、13年間、拘留、軟禁、独房生活を強いられる。
1991年 国外追放。
1994年11月24日 教皇ヨハネ・パウロ二世により正義と平和評議会副議長に、
1998年 同議長に任命される。
2001年1月21日 教皇ヨハネ・パウロ二世により枢機卿に親任される。
2002年9月16日 帰天。
http://shop-pauline.jp/?pid=3531957
この本は釈放までの13年間密かに信徒たちへ宛てて綴ったものだそうです。
昨日ちょっとだけ立ち読みしてきました。
「干ばつの年にも憂いがなく、実を結ぶことをやめない」生き方とは、
周りの状況如何にかかわらず、神様の愛に気づき、
その無限の富を思いめぐらし、神様に信頼し続ける生き方、といえます。
「無一物中無尽蔵 花有り月有り楼台有り」
もとは中国の詩人・蘇東坡の言葉ですが、
よく禅語として引用されます。
「~しかない」ではなく、「~もある」。
不平や非難をまき散らすよりも、
感謝と讃嘆をまき散らす生き方をしていきたいものですね!
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