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2010年11月12日 (金)

「大本営発表」化しつつある日本のマスコミを疑え!~尖閣ビデオ流出事件と日本のマスコミの堕落・怠慢~

尖閣ビデオ流出事件について、
冷静な目で日本のマスコミの問題点を指摘している記事を見つけました。
ダイヤモンド・オンライン(週刊ダイヤモンドのオンライン版)で連載されている、
「週刊 上杉隆」の第149回の記事、
政府と一体化して尖閣ビデオの“犯人探し”に奔走する、矜持なき日本の記者クラブメディアを嗤う」です。
http://diamond.jp/articles/-/10043

記事の要旨は、「ジャーナリズムの役割とは?」ということです。


ジャーナリズムの最低限の役割は、権力監視、換言すれば、政府の隠そうとする事実を暴き、国民の知る権利に応えようとすることである。(中略)ただし、日本の記者クラブメディアを除いてだが――。
 今日(11月10日)も、朝のテレビ番組ではキャスターやコメンテーターらが政府の情報管理がなっていない、と声を荒げている。普段ならば、「情報公開」や「国民の知る権利」を声高に叫んでいるのに、今回はそんなことはお構いなしだ。政府と一緒になって犯人探しに躍起になっている。
(中略)
 今回も同様だ。本来ならばメディアがやらなければならない政府の隠蔽情報をユーチューブに投稿した誰かが暴いてくれたのだ。その「sengoku38」を犯人扱いするばかりではなく、国民の知る権利に応えた人物として、敬意を払うメディアがあってもいいのではないか。残念ながら、産経新聞を除いて、そうしたメディアはないようだ。」(記事から抜粋引用)


いつの間にか、私たちはマスコミの「大本営発表」に洗脳され、
思考がテレビの枠組に呪縛されていないでしょうか。
マスコミは「マスゴミ」、ただの政府・検察の犬になりつつあるのでしょうか。
戦前の「大本営発表」と大差ない状態にまで、堕落しようとしているのでしょうか。
戦前は軍部の圧力でしたが、
今や経済界(スポンサー)という形で、露骨な圧力がかけられています。
NHKでさえ、本当のスポンサー(日本国民)の「知る権利」よりも、
中国への遠慮と、「記者クラブ」という足枷がはめられてまともな報道をしていません。
日本政府の外交上の失策を、「情報漏洩」といったものに矮小化していいのでしょうか。
また、マスコミ自身も、「知る権利」を追究してこなかった怠慢を自己批判すべきでしょう。
日本政府は「sengoku38」氏や海保長官を処分するよりも、
証拠ビデオを隠匿した自らの責任をきちんととるべきではないでしょうか。
文語訳聖書を引用して言えば、
なんぢらの中、罪なき者まづ石を擲(なげう)」(ヨハネ8:7)です。
不祥事を隠し続けてかえって問題を大きくし、ついには会社・ブランドが消滅してしまった、
雪印乳業の事件を思い出します。
コンプライアンスを企業に求めている大本である政府自らが、
コンプライアンスに反していては、話になりません。
「sengoku38」のような良心ある内部告発者を処罰するのは、
それこそ日本を全体主義国化するようなものです。

また、私たち日本国民も、マスメディアに対する情報リテラシーを身に付けるべきでしょう。
検察のリーク情報垂れ流し報道とか、
政治家や官僚を突如悪役に仕立てあげるものは、ある程度疑う必要があります。
最近であれば、「小沢元幹事長=悪人」といったイメージで語られるのが最たるものです。
よく考えないで、新聞やテレビを鵜呑みにするのは、実は恐ろしい事なのです・・・

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