NHK・クローズアップ現代「GAMANの芸術 ~日系アメリカ人 尊厳の世界~」(2010年11月11日放送)
11月11日放送のNHK・クローズアップ現代では、
「GAMANの芸術 ~日系アメリカ人 尊厳の世界~」という題で、
第二次世界大戦中、
アメリカで強制収容所へ送られた日本人・日系人たちが、
物資が非常に乏しい(ほぼ、無いに等しい)中で作り上げられた、
さまざまな生活用品や芸術品などから、
当時の厳しい強制収容所生活にもくじけず、
人間の尊厳を保ち続けたというすばらしい事実について放送していました。
番組HPから、放送内容を転載します。
いま、アメリカ・スミソニアン博物館で開かれている『THE ART OF GAMAN』=”我慢の芸術”。第二次大戦さなかにゴミや木切れなどから作られた日用品が並ぶ異色の展覧会だ。作者は強制収容所で不自由な生活を強いられていた日系アメリカ人たち。不安と苦悩の日々を乗り切るために作られた杖やブローチ、表札、置物などは、収容所という過酷な環境とは思えない精巧なデザインに加え、“生への強烈な意思”が込められている。いったい、収容所の日系アメリカ人たちはどんな思いで作品作りあげたのか。50年の時を経てガレージや倉庫から作品が次々とみつかっている理由とは何なのか。極限の状況下でも、日系アメリカ人たちが決して失うことのなかった、人間の「尊厳」に迫る。
ちょうど先日、「99年の愛~Japanese Americans」というドラマが連日放送されていましたね。
あれはフィクションですが、こちらは事実です。
アメリカの強制収容所は、ナチスのそれとは目的を異にするとはいえ、
人間を抽象的な数字で管理するやり方は、共通でした。
そういう中、バラックに自分の名前の表札を掲げるという行為で、
人間の尊厳を失わなかった姿は特に感銘を受けました。
また、先日のドラマさながらのような人も紹介されていました。
日本人の不屈の精神と誇りを感じました。
戦争中、在米の日本人・日系人たちを辱めた当のアメリカ人たちが、
ようやく秘められた過去に目を向け始めた、というのもすばらしいですね。
絶望しかないような状況であっても、希望を失わず、「GAMAN」(我慢)で耐え忍んだ・・・
これは、不況とか諸々の問題にあえぐ我々日本人への強列なメッセージですね。
もう行き詰りと思えても、全財産を失っても、自暴自棄になったりするよりも、
何か前向きな方向に進んだ先人たちは尊敬に値しますね。
私たちも見習わねば・・・
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