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2010年10月28日 (木)

「政治とカネ」は問題なのか?~おすすめブログ記事「予算委員会の不思議」

予算委員会は予算の審議をするところである。ところが国民は予算委員会で予算の議論を見た事がない。テレビ中継がある時は何を質問しても良い事になっているため、予算委員会では専ら「政治とカネ」の追及が行なわれてきた。何故予算委員会で「政治とカネ」が追及されるのか、誰も不思議に思わないからこの国は不思議である。

田中良紹(よしつぐ)氏のブログ「田中良紹の国会探検」を最近知りました。
「国会TV」なるものを立ち上げた方です。
上記は、2010年10月26日の記事「予算委員会の不思議」の冒頭部分を引用しました。
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/10/post_236.html#more
この記事、非常に読み応えがあります。
政治のあるべき姿を考えたい方は必読です。

国会の予算委員会、といえば、当然、予算を審議するところだろう、と考えますが、
実際には全然違っているようですね。
「政治とカネ」とか、最近では尖閣問題とか・・・
予算委員会で予算を審議できず、別の問題を論議するから時間が取れず、
結局官僚の言いなりのまま、膨大な赤字を垂れ流してきた、というのが実情みたいです。
仕分け人がまた人民裁判風にガンバッテいる姿をアピールしていますが、
これも結局、パフォーマンスに過ぎないものでしょう。

「政治とカネ」は果たして、そんなに問題なのでしょうか?
政治にカネがかかるのは当たり前ですし、
個人のカネならきれいで、企業・団体献金は汚い、というのも変です。
幼稚・ナイーブ過ぎます。
アメリカの大統領選挙などは巨額の金が動きますね。
いっそ企業・団体献金は尊いものだ、違法ではない、とした方が、
税金で政党に助成するムダ遣いをなくすことができますね。
それはともかくとして、予算委員会できちんと予算を審議しない、
これ自体が、既に税金の大きなムダですし、
国家予算のムダ遣いこそ、まさに「巨悪」といえましょう。
子々孫々、莫大な借金を築いていながら、しかも誰も責任を取らないのですから・・・
そして、NHKがムダ遣いの現場を流しておきながら、
誰も違和感を感じない、というところに、日本の政治教育の未熟さを感じます。

ニューズウィーク日本版に、興味深い記事がありました。
「日本を殺すスキャンダル狂い」(2010年9月7日)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/09/post-1585.php
欧米では、カネや愛人の問題でスキャンダルを抱えた政治家でも、
国民のために政治力を発揮するなら、支持率は問題ではありません。
しかし、日本は違います。
「世論調査」というアヤシイものに振り回されたり、
官僚改革をしようとすると、実にタイミングよく「政治とカネ」の問題が出てきたり・・・
あまりにも幼稚な民主主義「ごっこ」ですね。
なんとかならないものでしょうか・・・

クリーンだが無能な政治家よりは、ダーティーでも有能な政治家の方がマシです。
「世論調査」程度でコロコロ変わるような総理大臣に国を預けていては、
国そのものが沈没してしまうでしょう。
不退転の志ある、実行力ある政治家を待望します。

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