「僅かな愚行」が世界を燃やす~宗教的不寛容
「死んだ蝿は香料作りの香油を腐らせ、臭くする。
僅かな愚行は知恵や名誉より高くつく」
(旧約聖書 コヘレトの言葉10:1新共同訳)
アメリカでのコーラン焼却という「僅かな愚行」は、
インドなど世界各地で死者を出すまでになってしまいました。
まさに、聖書の言葉どおり、「高くつく」ものになりました。
キリスト教の「知恵や名誉」を自ら踏みにじるような行為です。
コーランを焼却ついでに、世界全体をも燃やそうとでも考えているのでしょうか?
イスラム教が多い国でのキリスト教伝道にとって障害となり、
また、アメリカにおいても、イスラム教との間に憎悪を生み出しています。
もし反対に、イスラム教の国で聖書が燃やされるような事になったら、
どんな気分でしょうか。
「たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、
愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。」
(新約聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ13:1新共同訳)
「異言」は信仰の言葉、と解せば、たとえどんなに信仰的であっても、
「愛がなければ」騒音にすぎません。
人々に平和の福音の代わりに、不快さと争いをもたらします。
「このようにあなたがたが、兄弟たちに対して罪を犯し、
彼らの弱い良心を傷つけるのは、キリストに対して罪を犯すことなのです。」
(新約聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ8:12)
この御言葉は、宗教的寛容について語ったものではありませんが、
あえて、寛容の根拠にしたいものです。
「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」
(新約聖書 マタイによる福音書5:9新共同訳)
人々が憎悪や恐怖心に圧倒されている時だからこそ、
「平和を実現する人々」となりたいものです。
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