駅前は「マチ」の顔
あなたは美男美女とします。
イケメン、絶世の美女といえども、
もし、ほっぺたにごはん粒がついたまま出かけたり、
あるいは、髪がボサボサでヨレヨレの服を着て、
出かけたら、ほかの人はどう思うでしょうか?
言うまでもない結果ですね・・
顔や髪が汚れたまま、ぐちゃぐちゃなら、
せっかくの美形も台なしですね。
それでは、「マチ」の顔である、「駅前」はどうでしょうか?
お化粧もせず、シャッターが閉まったままで、
みっともないような光景が広がっていたり、
あるいは、サラ金の広告看板ばかりだったり・・・
「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」
(石川啄木が明治41年に釧路駅で詠んだ一首)
今だったら、こうなるかも・・・
「さいはての駅に下り立ち シャッター街 さびしき町にあゆみ入りにき」
道内は観光資源が豊富ですが、
せっかくの「イケメン」も、シャッター街などで損しているのではないでしょうか。
今年は、出張などで道内の各都市などに行く機会がありました。
小樽、苫小牧、旭川、帯広、北見、釧路、江別・・・
(道内人口トップ10以内のところだけを列記しました。)
駅前が立派だと、マチの活気を感じます。
一方、駅前が寂れていると、「このマチは斜陽だな・・・」と感じてしまいます。
最近、北見と帯広に行く機会がありました。
駅前は北見しんきんのビルが異様に立派ですが、
その足元はシャッター街でした。
駅の隣にあった東急百貨店が閉店し、
2007年からは、「コミュニティプラザ パラボ」として再出発しています。
デパートが無くなったのは、都市から文化が減ってしまうことになりますね。
一方、帯広は駅前が道東一立派なのでは、と思います。
隣の市(といっても、100㎞以上ありますが・・・)である釧路市よりも
人口が少ないにもかかわらず、マチの勢いを感じます。
釧路市は年に1度以上訪れる機会があります。
駅前が空洞化現象を起こしているので、
既に釧路駅は市の中心ではありません。
数年前までは、サラ金店の看板ばかり目立ち、
釧路駅を出ると、石川啄木気分でした・・・
最近は、ホテルが立ち並ぶようになりましたね。
旭川、苫小牧、小樽の駅前はまあまあです。
小樽は景観を大切にしていますね。
苫小牧は静かなマチという印象が強いです。
見苦しいシャッター街をなくすような、行政努力と、
志のある経営者が必要ですね。
マチの顔である駅前を大切にしてほしいものです。
ところで、札幌も、現在では駅前に閉店されたままのデパートがあります。
早くどこかの企業が買い取ってほしいものです・・・
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コメント
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zapperさん、コメントありがとうございます。マチの顔である駅前と、マチの教育レベル、どちらも「見られている」ものですね。自分のマチに誇りと愛着を持てるような景観整備と、教育の向上が求められています。あきらめてはいけませんね。
投稿: てんしちゃん | 2010年8月21日 (土) 00時00分
おっしゃる通りです!
わが街釧路には、「見られている」という意識が特に欠落しています。その意識がないわけですから、観光客・来釧者の方々へ「おもてなし」をなどという想いも生まれません。街全体、特に駅前周辺に漂う「諦めムード」を、まずは教育の分野から切り崩していきたいなどと思う次第です。
投稿: zapper | 2010年8月20日 (金) 11時10分