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2010年8月 8日 (日)

映画「劒岳 点の記」

昨年6月公開の映画、「劒岳 点の記」が早くもTV放映されていました。
映画館で観たいな~と思っていながら、結局行かずじまいだったので、
今回の放送はありがたかったです。

残念ながら、前半(21時台)はあまり観ることができませんでしたが、
後半から観ることができました。
途中から観ても、ある程度は内容を把握できました。

全体的に、地味な感じの映画で、
妻は「ドキュメンタリー映画みたい」と言っていました。
映画、というよりは、NHKの「プロジェクトX」みたいな感じに近いかも・・・
しかし、CGに頼らない、命がけの撮影は、
淡々としていながら、実に味のある仕上がりになっていたと思います。
映画の原作となった実話を、いろいろ検索しながら、TVを観ていました。
知れば知るほど、映画そのものと、実話は興味深いものがありました。
特に印象に残ったのは、
物語の中心である測量隊と、日本山岳会の代表同士が対話するところで、
「何のために山に登るのですか?」と問われる場面です。
想像を絶するような困難の中、何度も死にそうな目に遭う・・・
それでも、山に挑み続けるのはどうしてなのか?
仕事に対する使命感のすばらしさ、崇高さが表れていました。


命が
いちばんだと思っていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより
大切なものが
あると知った日
生きているのが
嬉しかった


これは、星野富弘さんの有名な詩の一つです。
「命が一番大切」とされる価値観の中で、
意外にも、命が粗末にされていませんか。
犬死は尊いものではありませんが、
時には命よりも大切なものがある、ということを、
現代では忘れがちですね。
この映画は、単に登山映画、というものよりも、
職業観を考えるいい作品ではないでしょうか。

お手軽CGに頼らない映画構成や、
長期間ロケに耐えた俳優たちやスタッフの方々に対して脱帽です。

映画音楽として、ヴィヴァルディの「四季」(主に「冬」)や、
アルビノーニのアダージョ(正確にいえば、これはバロック音楽とは言えませんが・・・)、
マルチェッロのオーボエ協奏曲、ヘンデルのサラバンド・・・
これらのバロック音楽が地味に、渋く使われていたのも好感が持てました。
(多少、違和感がありましたが・・・)
機会があれば、また観てみたい作品です。

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