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2010年7月12日 (月)

NHK・世界遺産への招待状「ユダヤ民族2000年の祈り~マサダ~」

先日放送のNHK・世界遺産への招待状では、
イスラエルのマサダを紹介していました。
マサダは、紀元66年~73年のユダヤ戦争の舞台でした。
日本史でいえば、「島原の乱」の「原城」みたいなところです。
マサダにおける数年にわたる籠城の後、
ローマ軍が攻め込んで来た時、全員自決したことで知られます。
(日本でいえば、沖縄戦みたいな状況になったわけです。)
それから約2000年、イスラエルという国が復活し、
マサダは、イスラエル軍の入隊式が行われるところとなりました。
番組では、歴史的な経緯と、
マサダで成人式(※ユダヤ教における男子の成人式は13歳)を行う男の子、
ホロコーストを生き延び、何度も中東戦争で戦った人、
マサダを研究し続ける学者という、3人の視点で、
立体的にマサダの意味を浮き彫りにしていました。
マサダそれ自体は、そんなに行ってみたいところだとは思いませんが、
国を守る、民族の誇りを守る、過去を語り伝え続ける、
ということを考えるよい機会となりました。

最後の結論は、いかにも「平和を愛する」日本的なものになっていましたが、
まあ、仕方ないものでしょう。
(私自体、イスラエルがすることが何でも正しいとはさすがに思いません。
ただ、日本のマスコミがたきつけるような、イスラエル=極悪非道というのは、
あまりにも無知すぎるし、実態とかけ離れています。)

この番組を観てから、日本の歴史認識を考えました。
ひめゆりの塔や、広島の原爆ドームなどは、
「日本の悲劇」としてしか認識されていませんね。
「日本は中国などアジア諸国で悪いことをしたのだから、
その報いが来たのだ。」というような意識があります。
無差別攻撃をしたアメリカを責めることはまずありません。
それどころか、アメリカを「軍国主義からの解放者」としてあがめ祭っていました。
日本国民は、「哀れな被害者」というわけです。
日本民族の誇りは、地に落ちたままでよいのでしょうか。
自衛隊は、
本当に「二度と祖国を焦土にしない」というような固い決意があるでしょうか。
日本の近代史を、もう一度見直すべき時期ではないでしょうか。
公平な態度で、20世紀前半のアジア史を見つめなおしたいものです。

番組でのマサダの紹介は、以下でご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/invitation/archives/archive100710.html

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コメント

>自衛隊は、本当に「二度と祖国を焦土にしない」というような固い決意があるでしょうか。
これに関しては、自衛隊には限りませんでしょう。
自衛隊以外の国民も、同様の意識を持つ必要があります。
戦争の災禍を、日本の領域内に侵入させない努力が必要ですね。
戦争を起こさない政治や外交と、戦争を近づけさせない軍事力が必要なのでしょうか。

いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

この記事へのコメントは終了しました。

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