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2010年7月10日 (土)

輝いて見える日常~映画「耳をすませば」

「いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜」
思わず、故・水野晴郎さんの名セリフを引用したくなります。

耳をすませば」は、私にとって、スタジオジブリの映画では一番好きです。
今回、TV放映を改めて観て、その思いは揺るぐことはありませんでした。
5、6回以上は観ているはずなので、ストーリーは完全に頭に入っています。
でも、何度観ても、新しい発見があります。
ストーリーそのものも、ピュアで、青春そのものといった感じで、
甘酸っぱく、まぶしすぎます。

この映画でどういうところが好きか、人によってさまざまでしょうが、
私にとっては、「何気ない日常が、輝いて見える」ところがすごく好きです。
洗い物が片付いていない台所や、狭苦しい玄関、
少し薄汚れた団地、本棚や蛍光灯まで、少しも手を抜かずに、
きちんと描いています。その質感がとても好きです。
電車から見える背景や、遠くに広がる夜景、
行き交う電車、ラストの朝焼け・・・
新鮮な感受性さえあれば、ありふれた日常でさえ、
芸術的な輝きを放つのです。

映画の中では、画家の井上直久氏が書いた、
「イバラード」の世界もステキですが、
それに匹敵するぐらい、
日常のありふれた光景がみずみずしく見えるところがすばらしいです。
日常だって、「ファンタジー」になりえるのです。

「耳をすませば」は、劇場公開時に観ました。
私にとっては、青春の思い出の1ページに欠かせない作品です。
(どんな出来事かは、あえて秘密ということで・・・)

昨年、用事があって、作品の舞台となった「聖蹟桜ヶ丘駅」近辺に行きました。
残念ながら、映画の舞台を訪ね歩くことは時間の都合上できませんでしたが、
何か、そこに降り立って、街を歩くだけでも、うれしかったです。
また、同じく昨年、札幌の三越で、
「イバラード」の井上直久氏の絵の展示会を観ました。
実に不思議な絵の世界をすぐ近くで見ることができてよかったです。

原作のマンガを読んだことがありますが、
原作ファンの皆様には申し訳ありませんが、
映画の原作でなければ、
決して読むことはなかったと思います。
(ストーリーはまあまあでしたが・・・)
ありふれた石ころ(失礼!)から、
輝く大粒のダイヤモンドを掘り出したようなものですね。
これを映画化することに決めた宮崎駿氏は、
映像の錬金術師みたいなものです。

ぜひ機会があればまた観たいものですが、
あまり頻繁に観たいとは思いません。
美しい想い出は、大切にしまっておいて、
時々眺めるぐらいがちょうどいいのでは・・・

この作品について、
ものすごく熱心なファンの方がサイトを作っていますので紹介します。
作品の舞台を訪ねたりするのに、とても便利なようです。
http://www.asahi-net.or.jp/~hn7y-mur/mimisuma/index.htm


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著者:柊 あおい




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コメント

宣伝ですみません。m(_ _)m
近藤喜文さんのインタビュー記事です。
読んでいただければ幸いです。

▼「耳をすませば」の監督・近藤喜文さんインタビュー - 「借りぐらしのアリエッティ」公開記念!?
http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10593152086.html

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