教会の青年会における「青年」の定義
先日、所属教会で、他の教会の方と話をしました。
話題の一つが、青年会についてでした。
お互いの教会の青年会の事情について、情報交換をしました。
そこで、議論になったのが、
「青年会」の「青年」とは、いったいどこまでの範囲なのか、ということでした。
一般的には、10代後半~20代ぐらいまでの、独身者が、
「青年会」に所属できる範囲ですよね。
若者がたくさんいる教会であれば、その定義で十分だと思います。
しかし、日本の多くの教会では、この定義なら、
誰も該当者なし、ということになってしまうでしょう。
実際、私とその人の教会においても、
その定義では、青年会は成立しません。
10代後半~20代ぐらいというのは、
教会に関心が薄い時期ではないでしょうか。
むしろ多いのは、30代ぐらいの独身男女でしょう。
しかし、組織(受け皿)がなければ、なかなかまとまらないものです。
ここで、私が実際に見聞きした教会での青年会の実態をいくつか紹介しましょう。
・C教会:幼児洗礼を認める教会なので、青年会としてまとまるのは、
幼児洗礼組ばかり。成人になってから洗礼を受けた人は、
仲間に入るのが非常に難しい。
幼児洗礼組は、聖書について無知な割に、プライドだけやたら高く、
成人洗礼の人を見下していた。
・B教会:教会学校が機能していたので、
10代~20代の若者だけで30人以上いた。
ゴスペルグループを組織して、若者に活躍の機会を与えていた。
・L教会:中心は30代。青年会ではなく、「テモテ会」という名称を使っていた。
親睦を深めるような企画を毎月実施していた。
・N教会:教会員の子どもが中心。ほとんどが、たまにしか教会に来ない人ばかり。
大人のお膳立てで集まる程度。
本題に戻りましょう。
青年会の「青年」をどう定義するか。
私としては、各教会の事情に合わせて、
流動的に定義した方がいいと思っています。
10代後半~30代ぐらいまでとして、
原則は独身者だが、場合によっては既婚者・子持ちもOK。
そのように考えています。
ちなみに、商工会議所の「青年部」は、だいたい40歳ぐらいまでだそうです。
昔は、10代後半~20代ぐらいの独身者が青年会、
20代以上で既婚男性は壮年会・ヨセフ会、
同じく既婚女性は婦人会・女性の会・マリア会、
といった分け方で、たいした不満はでなかったはずです。
最近では、こういう分け方ではなく、
住んでいる地区でブロック分けするところも増えています。
(私の所属教会はそうです。)
ただ、こういう機械的な分け方は、結局は高齢者ばかり残って、
若手は加わらない・加わることができない、という機能不全に陥りがちです。
これからの分け方は、ある程度、年齢層を考慮の上、
機械的な分け方(地域や独身・既婚)ではなく、
たとえば趣味などのサークル活動的な要素で、
いろいろ分けていく方が、よほど効果的なのではないか、と私は考えています。
学校のクラブ活動的な要素を取り入れます。
趣味等で、セルグループを組織するわけです。
同じ地域だから、その人と仲良くなりなさい、
既婚者同士だから仲良くしなさい、というよりも、
仲良くなりやすいと思います。
昔よりも、対人関係で傷つく人が多いし、
そのために教会を離れていく人も多いわけです。
(クリスチャン「寿命」は3年とか・・・)
だからこそ、教会としても、受け皿として、
少しでも居心地のよさを提供した方がいいのでは・・・と思います。
「汝の敵を愛せよ」とはほど遠いかもしれませんが、
少なくとも、憎しみや怒りといった余計な摩擦を抑えることはできるはずです。
みなさんはどう考えますか?
« 礼拝における朗読奉仕 | トップページ | キリスト教の攻め所と盾 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 日帰りで積丹町・仁木町・小樽市~海鮮と絶景の旅(2023.7.28)(2023.08.01)
- 日帰り・列車で、富良野・美瑛の旅(2023.7.22)(2023.07.24)
- 百合が原公園の花々(2023.7.16)(2023.07.16)
- 2022年12月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧(2023.01.12)
- 2022年11月のページビュー(PV)数ベスト10記事一覧~附:2022年11月19日~20日の小樽・ニセコ旅行の写真ベスト(2022.12.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント