教会学校説教:ヤコブについて
教会学校で、創世記のヤコブについて説教をしました。
ヤコブは、兄のエサウを出し抜いて長子の権利を手に入れたり、
父イサクを欺いて長子の祝福を手に入れたりと、
「抜け目ない」、「ずるがしこい」というイメージがつきまといます。
教会学校ではなかなか扱いにくい人物ですね。
どのようにヤコブについて語ろうか、いろいろ考えました。
最初は、「ヤコブを裁判する」というやり方で語ろうと思いました。
まず、今教会学校でテキストとして使っている
『聖書のおはなし』のヤコブのところを読み、
それから、私が「検察」、子供たちと保護者を「弁護人」にして、
ヤコブを「裁判」してみよう、というものです。
「ヤコブは有罪か無罪か?」
子供たちが、ヤコブのよいところを見つけ、弁護します。
私が聖書を持ち出して、断罪します。
結果は・・・
私の妻を「裁判長」として、「有罪」判決をしますが、
すぐに「神様の恵みにより、無罪!」と言い渡そう、と思っていました。
しかし、この案は、結局ボツにしました。
昨晩寝ながら考えていると、新しいアイデアが浮かびました。
「祝福」という視点で、ヤコブの行動を解き明かし、
最後はヤコブではなく「ヤベツの祈り」(歴代誌上4:10)で
締めくくろう、という考えになりました。
実際に話した展開としては・・・
まず、子供たちに、「長男ですか?長女ですか?」などと聞きます。
次に、一昔前の長子相続と、現代日本での相続について説明しました。
それから、ヤコブの話に入りました。
ヤコブの行いは、道徳的に見て正しいものとはいえませんが、
神様からの祝福を何よりも求める、という点ではよかったことを説明しました。
そして、「祝福」とは何かについて説明し、
続いて、例として、のび太君みたいな人と出来杉君みたいな人を想定し、
前者はダメな子だが親に信頼し、親を愛する人、
後者をなんでもできるが、親を親とも思わない人として、
どちらが、親にとってかわいい子であるか、子供たちに尋ねました。
当然、前者ですね。
同様に、神様にとっても、才能・能力を鼻にかけて神様を認めない人よりも、
神様に信頼する人の方がかわいい、とまとめました。
最後に、祝福をもたらす「ヤベツの祈り」が印刷された紙を配り、
皆で何回かとなえました。
いつもは、話を読んで、2、3の簡単な質問をしながら、
メッセージを語る、というやり方なのですが、
たまにやり方を変えてみました。
子供たちの反応は結構よかったです。
参考になれば幸いです。
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