レンブラントの絵画と、ヨハネ黙示録の読み方
これは、レンブラントの傑作のひとつ、
「ベルシャザルの酒宴」です。
旧約聖書のダニエル書5章の驚くべき光景を、
実に巧みに描いています。
ところで、この作品のどこに、みなさんは注目しますか?
いろいろな着目点があると思います。
不思議な指と、光るヘブライ文字とか、
中央のベルシャザル(新共同訳では「ベルシャツァル」)の豪華な装いとか、
水差しからこぼれ落ちる水の表現とか、
あるいは、一番奥にいる人物は誰なのか、とか・・・
人によって、見る視点は様々です。
でも、たとえば、ただ単に真っ暗なところとかに、
注目する人はあまりいないのでは、と思います。
闇の部分は、光を浮き立たせるコントラストに過ぎないからです。
聖書の中で、ヨハネ黙示録は、ともすると、
終末のおどろおどろしい様相に目が行きがちです。
不健全な、終末論の根拠になっています。
終末には、こんなに恐ろしいことがある、裁かれるぞ!
神様を信じない者は地獄行きだ!
という論調で、信仰をむりやり勧める(押し付ける、洗脳する)教派もあります。
本当に、そういう読み方でいいのでしょうか?
ヨハネ黙示録も、レンブラントの絵画と同じく、
闇よりも、光を見るべきものです。
どれほどの天変地異があろうと、
どれだけの迫害があろうとも、
たとえ命を失うことがあっても、
主を信じるならば、恐れることはない!
「今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである。」
「然り、彼らは労苦を解かれて、安らぎを得る。
その行いが報われるからである。」
(新約聖書 ヨハネの黙示録14:13新共同訳)
闇よりも、光を見る視点で、ヨハネ黙示録を読むならば、
あたかもこれは、天上のミュージカルのようにも思えます。
結末は、究極のハッピーエンドです。
天と地との壮絶なラブストーリーは、
光が闇に打ち勝って、すばらしい結婚をもって終わります。
そういう意味で、私はヨハネ黙示録が大好きです。
なお、最近、ヨハネ黙示録6章にある、「第6の封印」について、
少し調べていたら、実に興味深い説明がありましたので、
紹介します。
「レムナント出版」の久保有政牧師の説です。
詳しくは、リンク先をお読みください。
http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/shumatsu02.htm
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