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2010年5月 8日 (土)

NHK・ヒューマンドキュメンタリー「私の“家族”」(2010年5月7日放送)

2010年5月7日にNHKで放送された、
ヒューマンドキュメンタリー「私の“家族”」は考えさせられる番組でした。

この番組は、「小さないのちを守る会」代表の、
水谷潔牧師のブログで知りました。
特別養子縁組制度によって、「親子」となった2家族のドキュメントです。

ところで、特別養子縁組とは、どういう制度でしょうか。
わかりやすく書いているサイトから引用します。

養子縁組とは、親子関係のない者同士を、法律上親子関係があるものとすることです。養子縁組には、普通養子縁組(一般養子縁組)と特別養子縁組の2つがあります。
 普通養子縁組とは、養子が実親との親子関係を存続したまま、養親との親子関係をつくるという二重の親子関係となる縁組のことをいいます。この場合における養子を普通養子といいます。
 特別養子縁組とは、養子が戸籍上も実親との親子関係を断ち切り、養親が養子を実子と同じ扱いにする縁組のことをいいます。この場合における養子を特別養子といいます。

(引用は、以下のサイトからです。)
http://123s.zei.ac/souzoku/youshi.html

番組では、2つの家族が登場します。
1つは、中学生1人と小学生2人の養子がいる家庭、
もう1つは、生後6ヶ月の赤ちゃんを引き取ったばかりの家庭です。
ともに、東京のNPO法人、環の会の斡旋によるものです。

環の会を通して特別養子縁組する場合、
親は子に、養子であることを隠さず伝える必要があるそうです。
だから、養子になった子は、「産みの母に会いたい!」と願っている・・・
そういうところをクローズアップしつつ、
「家族とは?」という問いかけを、私達に投げかけています。

番組の中で、一番不可解で、「なぜ?」というシーンは、
産みの母親が、子どもを手放して、養父母になる夫婦に手渡すところです。
プライバシー保護のため、産みの母親は、画像加工されていて、
まったくどんな人かわかりませんでしたが、
結構立派な家に住んでいる人のようでした。
(応接セットの立派さとか、リビングにあったテレビの大きさから推測すると・・・)
どういう事情で子どもを手放すのか、一切説明はありませんでしたが、
見ていて、なんともやりきれない思いでいっぱいでした。
これからの子どもの幸福を願うばかりです・・・

私は、血のつながりよりも、愛情のつながりの方が、
もっと大切だと思います。
考えてみれば、夫婦だって、血のつながりはありません。
まったくの他人同士が、愛によって結ばれているわけです。
それなら、子どもが本当に幸せになるなら、養子縁組で親子になるのは、
すばらしいことだと思います。
児童虐待はあってはならないことですが、
そううまくいかないのが世の中です。
虐待して死亡させたりするよりは、子どもの幸福のために、
こういった養子縁組がもっと活用された方がいいと思います。

ただ、「私はいったい誰なのか、誰が私の本当の親なのか」
という、、自分のアイデンティティーを求めるのは、
出自故の苦しみですね。
でも、もし私なら、育ての親の元で幸福なら、
産みの親を知りたいと願わないと思います。

環の会のHPは以下です。
http://wa-no-kai.jp/
番組HPは、以下です。
http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20100514/001/21-0224.html

ところで、専門家は、この番組を、どう見ていたのでしょうか。
冒頭に触れた、「小さないのちを守る会」代表の、
水谷潔牧師が、さっそくブログ記事を書いています。
5月8日の記事です。
http://blog.chiisana.org/?day=20100508

水谷潔牧師の文章の中では、
親子関係が築き上げられたり、
天の父との出会いなどを経て、
「産みの親には感謝はしているが、
会いたいとは思わない」と発言する養子たちも多くいる事をお伝えしたいです。

というところで考えさせられました。
確かに、知らないでおいたほうがいいことが、
世の中にはあるものです。

私も、「小さないのちを守る会」の会員となりました。
このような活動が、キリスト教界のみならず、
世間一般に広く知られ、活用されることを願っています。
小さないのちを守る会」のHPは、以下です。
http://www.chiisana.org/
私はほぼ一日に1回以上は必ずアクセスしていますよ。
水谷潔牧師のブログもぜひお読みください。

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