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2010年5月 1日 (土)

映画「菩提樹」、「続・菩提樹」

NHK・BS2で、
ドイツ映画「菩提樹」、
続・菩提樹」が2日連続で放映されていました。
これは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」に先立つ、
トラップ一家の伝記的な映画です。
以前から、観たいと思っていましたが、なかなか機会がなかったので、
NHK・BS2での放映は、実に貴重な機会となりました。

日本語タイトルの「菩提樹」は、シューベルトの有名な歌曲の名と同じです。
ラストシーンでその歌が重要な役割を果たします。
原題を直訳すると、「トラップ一家」です。
おそらく、日本公開時に、「トラップ一家」では日本では通用しないと判断し、
音楽の名前にしたのでしょうね。

映画は、「菩提樹」の方が、
だいたい「サウンド・オブ・ミュージック」と同じような内容で、
続・菩提樹」は、トラップ一家がアメリカに渡ってからの話です。

菩提樹」と、「サウンド・オブ・ミュージック」、
アニメの「トラップ一家物語」を、原作を「100」として比較すると、
菩提樹」は「40~50」、
サウンド・オブ・ミュージック」が「30~40」、
トラップ一家物語」は「70~80」ぐらいでしょう。

菩提樹」において、
サウンド・オブ・ミュージック」や「トラップ一家物語」と、
一番大きな違いは、子ども達の扱いです。
菩提樹」では、子ども達は、ほとんど「数合わせ」程度の存在です。
それぞれの子どもの個性とかはよくわからないうちに、
ストーリーはあれよあれよと展開していきます。
映画の冒頭、マリアが修道院の階段の手すりを滑り落ちるところなどは、
アニメ版の「トラップ一家物語」にも出てきますね。
ある程度まで原作どおりかな、と思っていたら、
いろいろと違うところがありました。
何よりも、戸外で遊ぶシーンが、ほとんどなかったし、
ザルツブルクの景色も少しだけでした。
原作や、「サウンド・オブ・ミュージック」が好きな人なら、
一度は観る価値があると思います。
ただ、何度も観たい映画か、と言われれば、あまりそうでないと思います。

菩提樹」よりは、
続・菩提樹」の方が、
子ども達がイキイキとしていて、面白かったです。
映画の中には、「こんなエピソード、原作にあったかな?」と思って、
原作を読むと、きちんとあったりします。
また、前作「菩提樹」よりも、音楽にあふれています。
アメリカにおけるトラップ一家の映画・ドラマは、
これしかないようなので、貴重な存在です。
サウンド・オブ・ミュージック」の名セリフ、
神様が扉を閉ざされたときには、どこかで窓を開けておいてくださる。」は、
2つの映画あわせて、確か3回出てきますよ。

トラップ一家の実像を知りたいなら、原作を読むか、
アニメの「トラップ一家物語」を観るのが一番いい、というが、
改めてわかりました。

映画や原作について、以前私が書いた記事を御覧ください。

『サウンド・オブ・ミュージック』①~アニメ「トラップ一家物語」
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-cbb1.html

『サウンド・オブ・ミュージック』②~原作
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-366b.html

『サウンド・オブ・ミュージック』③~映画
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-f33a.html

(追記)
トラップ一家物語(完結版)
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-be98.html

NHK・BSベスト・オブ・ベスト
「サウンド・オブ・ミュージック マリアが語る一家の物語」(2010年12月23日再放送)

https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/20101223-d025.html


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