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2010年5月 9日 (日)

とこしえの契り(ホセア2:21~22)【自作曲】

聖書では、神様と神の民(わたしたち)との関係を、
いろいろな表象で表しています。
代表が、「主人と僕(しもべ)」、「父と子」、そして、「夫と妻」です。
私にとっては、どうも「主人と僕」というイメージは、あまりなじめません。
(プロテスタントの厳格な派の人なら、これが一番しっくり来るかも・・・)
人によっては、「父と子」も、なんとなくピンと来ないかもしれません。
(特に、現代日本では、父親の影が薄いですから・・・
あるいは、昔なら、父親というのは、ただ恐いだけ、
というイメージも強かったですね。
私自身、本当に「父親の愛」を実感したのは、20歳を過ぎてからでした。
一般的に、「父の愛」より、「母の愛」という方が、
わかりやすいのは確かです。)
私ならやっぱり、「夫と妻」の関係、愛で結ばれた関係が、
一番わかりやすく、神の愛の姿を実感できます。
聖書は、男女の結婚で始まり(創世記1~2章)、
結婚が中間にあり(雅歌)、
神様と神の民の結婚(ヨハネ黙示録19章以降)で終る、
偉大なラブストーリーである、と私は考えています。

旧約聖書のホセア書では、
神様と神の民との「結婚」のイメージが、感動的に表されています。
預言者ホセア自身、結婚において、とても苦い思いを経験した人です。
1章と3章にその顛末が出ています。
地上における結婚、という「模型」から、
天と地との結婚という、「本体」を指し示しているわけです。

今回紹介するのは、ホセア書の中心となる聖句への作曲です。
テキストは、旧約聖書ホセア書2:21~22新共同訳です。
まず、新共同訳のテキストをそのまま引用しましょう。

わたし(=主)は、あなた(=直接的には、イスラエル)ととこしえの契りを結ぶ。
わたしは、あなたと契りを結び
正義と公平を与え、慈しみ憐れむ。
わたしはあなたとまことの契りを結ぶ。
あなたは主を知るようになる。

これを歌にする際に、「わたし(=主)」のところを、
「主」と変えました。
変更したテキストは以下のとおりです。

「(主)はあなたととこしえの契りを結ぶ。
(主)はあなたと契りを結び
正義と公平を与え、慈しみ憐れむ。
(主)はあなたとまことの契りを結ぶ。
あなたは主を知るようになる。

さらには、任意のテキストとして、
あなた」というところを、
(わたし)に置き換えて歌えるようにもしています。

神様の結婚宣言!
わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛し
変わることなく慈しみを注ぐ。
(旧約聖書エレミヤ書31:3新共同訳)

旧約聖書において、「知る」という語は、
知的に「知る」という意味もありますが、
たいていは、肉体関係をも含めた、深い関係になることを意味します。
観念的に「知る」というよりも、全人格的に「知る」ということです。
(創世記の初めの方に、
さて、アダムは妻エバを知った。」(創世記4:1新共同訳)
という表現が出てきます。同様な表現は多数です。)
神様と深い、深い関係になる・・・
主よ、あなたはわたしを究め わたしを知っておられる。
(旧約聖書 詩編139:1新共同訳)
単なる知的好奇心を満たすだけではなく、
主の愛を直接体験する、これこそが信仰の真髄です。
そういう意味で、「契る」とか「知る」という言葉を使ってまで、
神様は、私達をとことん愛し抜こうと、待っておられます。
イエスは、・・・世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。
(ヨハネによる福音書13:1新共同訳)

曲の説明に移ります。
イ長調の、愛情あふれる曲です。
旧約聖書の預言書への作曲の中では、
とても気に入っている曲の一つです。

メロディ(midiファイル)と楽譜(PDFファイル)とは、
下記からダウンロード願います。もちろん無償です。

「20100509_hosea0221no01.MID」をダウンロード

「20100509_hosea0221no01.pdf」をダウンロード

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