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2010年5月 8日 (土)

私のあしながおじさん(完結版)

世界名作劇場の完結版シリーズの続きです。

私のあしながおじさん」は、
再放送で2回観たことがありますので、
本来なら、わざわざ完結版で観なくてもいい作品なのですが、
あえて、どのような構成になっているか確かめるため、観てみました。
ちなみに、再放送は、いずれも最近で、
最初が民放で、次はNHK・BS2でした。
本放送時は、観ていませんでした。

完結版では、まず、ジュディが、学校での作文の課題として、
「私の家族」について書く、というところから始まります。
家族、といっても、孤児院とあしながおじさんしか知らないわけですから、
すごく困りますが、何とかまとめます。
その間に、回想シーンとして、孤児院のことなどがうまくまとめられていました。
ジュディの心の成長、ジャーヴィスとの出会いと恋、
そして、最終回前の感動的なスピーチ、
おじさまの正体がわかるところなどが、
適切に取り混ぜてありました。
構成としては、なかなか良いです。

本編は、2度観ても結構面白かったです。
三角関係とか、世界名作劇場としては、
意外にもドロドロしている面もあり、
あまりに小さな子には向かないかも知れませんが、
大人が観ても楽しめます。
私としては、この作品は、世界名作劇場のベスト5に入ります。
(全部の本編を観ていないですが、
少なくとも、本編をきちっと観た範囲では。)
OP曲、ED曲ともに好きです。
劣等感、コンプレックス、友情と恋など、
思春期の悩みと、出自の悩みが、丁寧に描かれています。

原作は、確か高校生の時に何度か読んだことがあります。
ユーモラスな挿絵が印象的でしたが、
アニメのようなドラマティックさはあまりありません。
しかし、傑作という地位が揺らぐものではありません。

ちょうど、NHKで、特別養子縁組の家族についての番組を観た後で、
この完結版の最後の部分を観ました。
能力があれば、出自は問われない。
そういう社会であるべきだ、と、NHKの番組と、
この「私のあしながおじさん」を観て、強く思いました。
(NHKのその番組については、別途書く予定です。)
完結版でもちゃんと入っていましたが、39話の卒業式でのスピーチは、
世界名作劇場の中でも特に感動的な話の一つだと思います。

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