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2010年5月10日 (月)

世界名作劇場の中の孤児

先日、NHKの特別養子縁組の番組を観終えてから、
ふと考えると、世界名作劇場には、孤児の主人公がたくさんいる、
ということに気がつきました。
ここで言う「孤児」の定義は、両親がいない、ということにしておきます。
90年代までの24作品中、10作品で、孤児が主人公になっています。
ここで、孤児が主人公になっている作品を列記してみましょう。

・アルプスの少女ハイジ
・フランダースの犬
・ペリーヌ物語
・赤毛のアン
・トム・ソーヤの冒険
・小公女セーラ
・愛少女ポリアンナ
・私のあしながおじさん
・トラップ一家物語
・家なき子レミ

あと、「あらいぐまラスカル」で、ラスカルを主人公とするなら、
ラスカルも「孤児」になりますが、普通はこれは考えませんね。
「トラップ一家物語」の主人公マリアは、
設定上孤児ですが、物語の展開にはあまり関係ないですね。
「家なき子レミ」は、実は小さい頃に誘拐されていて、
実の母親がおり、最後には再会する、という内容なので、
厳密に言うと、「孤児」の話ではないかもしれません。
今回の考察では、省きます。

この中で、孤児院が関係するのは、
「赤毛のアン」と「私のあしながおじさん」だけですね。
あとは、おじいさんやおばさんなどの親戚に引き取られています。
「赤毛のアン」と「小公女セーラ」は、
まったく血のつながりのない人に引き取られています。
「小公女セーラ」では父親の友人にセーラが引き取られますが、
「赤毛のアン」は、まったくの他人である、
マリラとマシューの兄妹に引き取られましたね。
でも、確かアンは、養子縁組はされませんでした。
しかし、すごく愛され、自分の人生を切り開いていきます。

世界名作劇場の半分近くの物語は、
孤児が幸せをつかむまでの物語である、ともいえそうです。
(「フランダースの犬」は例外として・・・)
だからこそ、これを観た・観ることになる子ども達は(大人も含めて)、
出自や今の経済状況などであきらめるのではなく、
幸福をつかむ努力をしよう、という気持ちになることができると思います。

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