全国学力テストの有効活用
4月20日に、今年の全国学力テストが実施されましたね。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100420/edc1004200923000-n1.htm
事業仕分けの対象になったので、3割抽出方式がとられましたが、
対象とならない学校でも、
自主参加する学校が多かったようですね。
北海道では、札幌市が全然やる気のない態度で、残念でした。
抽出校以外は、不参加とすることにしたからです。
「のびのび」育てば、「学力」なんてどうでもいいのでしょうか?
「のびのび」が、
ただ単に「のびきった、だらけきった」にならないといいですね。
さて、全国学力テストについての、私の意見です。
何十億円という税金を投入しながら、
単に、都道府県や、
各市町村の順位を問う程度の活用しかされていないのは、
実に無駄な使われ方です。
全国一斉の学力テストは、児童・生徒の学力を問う、というよりは、
むしろ、教師の力量をチェックするものとして使うべきです。
もっと、各学校単位まで、情報を公開すべきです。
全国平均と比べて、著しく平均点が低い学校・クラスは、
教師のレベルが低い、ということがすぐわかります。
小学校で、クラスの平均点が著しく低い場合は、
指導力不足とみなして、教師を再研修させるとか、
なんらかのペナルティがあれば、教師ももっと必死になるはずです。
教員組合や教育委員会は、事なかれ主義で、
「学力テストは、過度の競争をあおる恐れがある」などと、
学力テストそのものに否定的か、結果の個別公表に否定的です。
保護者の願いとはかけ離れています。
「過度な競争」を恐れるのは、児童・生徒ではなく、教師です。
自分の授業力量が露わになるからです。
今のような形の学力テストなら、毎年実施する必要はないのでは、
と思います。
都道府県、市町村単位の成績を単に知りたいだけなら、
オリンピックみたいに、4年に1回程度でいいのでは、とも思います。
もっと有効に税金が活用されることを、納税者の一人として望みます。
都道府県、市町村単位の成績ではなく、
学校単位程度までの情報公開を求めたいところです。
個人においても、学力テストで全国上位者は、
国から手当が出るとか
(収入に応じて、高校~大学まで無償の奨学金が出る、とか・・・)、
もっと、児童・生徒がやる気を出せる環境づくりに、
税金を投入した方がいいのでは、とも思います。
「子ども手当て」のように、
無差別な選挙対策用バラマキにかけるよりは、
才能のある子を伸ばすことの方が、国の未来につながります。
また、一人ひとりとその保護者に、学習意欲を喚起できるのでは、
とも思います。
「今貧しくとも、才能があれば、国が支援してくれる!」というなら、
格差社会における貧困解消に、光を一筋与えることができるはずです。
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コメント
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zapperさん、コメントありがとうございます。
北海道の全国順位は、たぶんひどい結果になるのでしょうね。
学力向上対策が望まれますが、北教組がのさばっている限り、無理なのかもしれません・・・
学校教師がアテにならない以上、保護者が学力向上に必死にならない限り、現状打破は難しいと思います。
投稿: てんしちゃん | 2010年4月22日 (木) 21時21分
おっしゃる通りです。
秋田や福井に本気で追いつきたいのなら、まずはデータ詳細の公表が先です。
「札幌圏を除いたなら全国最下位は確定」と一部で囁かれていますが、その結果が気になるところですね。
投稿: zapper | 2010年4月22日 (木) 15時13分