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2010年4月15日 (木)

児童虐待について考える

世の中には、いろいろな犯罪がありますが、
その中でも、一番ゆるせない犯罪の一つが、
児童虐待ではないでしょうか?
しかも、最近、虐待死の報道が、月に数件はあります。
どれも、憤りを覚えるようなものばかりです。

MSN産経ニュースで、
なぜわが子を傷つけるのか】という、
特集記事を見つけました。
4月14日の記事、その3回目の題は、
泣き叫ぶ姿「面白い」 子供で遊ぶ「ペット虐待」親たち」・・・
読むのがつらい記事です。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100414/crm1004141738021-n1.htm
2歳の長男をゴミ箱に入れて窒息死させた事件の、
加害者である両親などについて書かれています。
(なんだか、新ドラマの「Mother」の元ネタみたいですね・・・
このドラマ、なんとなく、
NHKの火曜ドラマ「八日目の蝉」に、
展開が似ているようにも思えますが。
ただ、私はどちらのドラマも観ていません。)
(上記記事の第1回目、第2回目は以下です。)
第1回目
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100412/crm1004122241022-n1.htm
第2回目
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100413/crm1004131833018-n1.htm
(※4月16日追記~第4回、第5回についてもリンク先を記載します。)
第4回
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100415/crm1004151959028-n1.htm
第5回
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100416/crm1004161941019-n1.htm

万葉集の時代、山上憶良は、
銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも
という有名な反歌を残していますね。
子どもが宝である、というのは、いつの時代でも、真理です。
自然界においても、たいていは、子を虐待するのは、
少ないと思います。
(飢餓時とかいろいろ例外はありますが・・・)
では、この豊かな時代で、なぜこのようなひどいことが、
行われるのでしょうか。

親から虐待され続けた子が、親になると、
また虐待を繰り返す、というのは、よくある現象のようです。
人間の心は、あたかもレコード盤のようなものです。
美しい調べを奏で続けるレコードがある一方、
無残な傷がつけられたレコードは、同じ個所で、
傷のフラッシュバックが起き、結局新たな被害者を増やしてしまいます。
負の連鎖は、どこかで断ち切らねばなりません。

上記の記事において、虐待を引き起こす主な4つの要因は、
1.子供時代に愛された体験がないこと
2.生活ストレス
3.孤立
4.親の意に沿わぬ子であること
を指摘しています。
しかし、これだけでは、残虐な虐待事件を説明するのは、
不可能なようです。

児童相談所が対応した児童虐待の件数は、年々増え続け、
現在では年4万件を超えます。
虐待死は、氷山の一角に過ぎません。
そして、虐待死の報道があるたびに、
児童相談所や学校は、「知らなかった」とか、
言い逃れに終始します。

確かに、虐待する親が一番悪いし、弁護の余地はありませんが、
核家族時代の子育てにおいては、誰しもが虐待親になる可能性はあります。
(特に、虐待を受けて育った人とか、
夫婦間等で社会的なストレスを抱えている人など・・・)
社会的なサポートの充実とともに、法制度の改正が求められるところです。

母親とその内縁の夫から虐待を受けて死亡した子の遺族
(子の実の父親)が、児童虐待に対して、
厳罰化を求める署名活動を、ネット上で展開しています。
まずは、記事をご覧ください。
虐待死の恐怖救え 聖香さん事件1年、厳罰化訴え遺族ら署名活動
(MSN産経ニュース2010年4月5日)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100405/crm1004051400007-n1.htm
これを受けての、「ひまわり署名プロジェクト」もぜひご覧ください。
私は、署名協力しました。
http://www.maylibridshope.syarasoujyu.com/
なぜ、「ひまわり」なのか、あまりにも悲惨な話が書かれています。
涙と憤りなしには読めないものです。
親は、虐待をしてしまうことに、SOSを発することができますが、
子は、いったいどこに、SOSを発信できるのでしょうか?
まわりの大人が気付いてあげる以外に、小さな命を守ることはできません。
親にとっても、虐待をして犯罪者になるのは、人生を狂わせます。
虐待を、しない、させない、見逃さないことが大切ですね。

もし、この記事を読んでいる方や、身近な人で、
児童虐待をしている事に悩んでいる人があれば、
ぜひ、一人で悩まず、以下のような団体等に相談してみてください。
社会福祉法人 子どもの虐待防止センター(東京)
http://www.ccap.or.jp/
全国に、同様の働きをしている団体があります。
http://www.ccap.or.jp/10/1link.html

まだ読んではいませんが、興味深そうな本を見つけましたので、
紹介します。
子を愛せない母 母を愛せない子』(学研)という題です。
愛着障害」についての本です。
読んでいないので、無印ですが、
機会があれば、読んでみたいと思います。

子を愛せない母 母を拒否する子



子を愛せない母 母を拒否する子


著者:へネシー 澄子




子を愛せない母 母を拒否する子

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コメント

重罰化をしても、虐待防止になるとは限りませんよ。
軽度虐待のうちに迅速に児童を保護する制度が必要なのではないでしょうか。

はじめまして。なあと申します。
精神的虐待を受けて育った、元被虐待児です。

「ひまわり署名プロジェクト」について、ネット上の産経新聞の
記事で知り、ブログに記事を書きました。
よろしければお読みください。

http://naa.txt-nifty.com/blog/2010/05/post-e473.html

元被虐待児として、私は、児童虐待厳罰化に反対します。
厳罰化を推進する署名活動は、やめてもらいたいと思います。

この記事へのコメントは終了しました。

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