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2010年4月 3日 (土)

映画「天使にラブソングを」、「天使にラブソングを2」

2010年4月2日の夜、金曜ロードショーで、
天使にラブソングを2」が放映されていましたね。
この映画、元々のタイトルは、"Sister Act 2"です。
ずいぶんと意訳ですね。天使は出てこないし・・・
それはともかく、どちらも、何度も観ていますが、
何度観ても楽しめる作品です。

1作目と2作目、私はどちらも好きです。
インパクト、という意味では、1作目の方がすごいです。
特に、ラストシーンの歌"I Will Follow Him"のところ
(敬虔そうなシスター達の様子から、突然喜びが爆発するところ)を、
10年ほど前初めてDVDで観た時は、
大爆笑であり(5分ぐらい笑いが止まりませんでした!)
同時に、すばらしいなぁ~とも思いました。

2作目は、高校生たちが踊ったりしながらゴスペルを歌うところがすばらしいです。
荒れ果てた学校を歌で立て直すというのは、
アメリカ版金八先生みたいですね。
"Oh Happy Day"、"Joyful Joyful"、" His Eye Is on the Sparrow"
といった古い曲が、新しく生き生きとした装いになって、
喜びをもって歌われています。
古い歌も、アレンジなどによって、「新しい歌」(詩篇98:1など)になるいい例ですね。

この2本の映画が、
日本のキリスト教界(特にプロテスタント)に与えた影響は少なくないですね。
この映画が、ゴスペルブームの火つけ役だったからです。
ゴスペルから、真実の信仰に導かれる人も少なくありませんでした。
ゴスペルは若者向け伝道の有効なツールになりましたね。

本来、修道院やカトリック学校が背景なのだから、
カトリックの方にも関心を持つ人が多く現れてもおかしくないですが、
カトリック、というよりも、歌が主役ですし、
現実のカトリック教会に行くと、
喜びあふれるゴスペルとは大違いの曲ばかり・・・
そもそも、日本でゴスペルをやっているカトリック教会は、
どれだけあるのでしょうか?
むしろ、ゴスペルは、白い目で見られるだけの存在かもしれませんね。
せっかくいい映画があっても、影響は皆無に等しいかもしれません。

映画にあまり関係ない話になりますが、
私はいろいろな様式の賛美の歌が好きです。
グレゴリオ聖歌からゴスペル、コンテンポラリーまで、
様式は異なりますが、主を愛し、賛美する心には変わりがないはずです。
それだからこそ、
ある種の様式だけを絶対視するのは、こっけいにさえ思います。
たとえば・・・
(正教会からすれば、礼拝に伴奏を使うのは論外です。
カトリックからすれば、オルガン以外の楽器を伴奏に使うのは論外です。
伝統的なプロテスタント教会各派からすれば、ゴスペルは低級な音楽です。
ゴスペルやワーシップソングを使うプロテスタント教会(福音派・聖霊派)からすれば、
伝統的な聖歌・賛美歌は、形式主義的で死んだものです。
それぞれ、自分の歌っている賛美歌の様式が絶対で、他をけなします・・・)
賛美歌の様式というのは、相対的なものに過ぎません。
大事なのは、主を愛し、賛美する心だけです。

理屈はともかく、この2作の映画は、とにかく歌がスバラシイです!
クリスチャンでない人には特にオススメで、クリスチャン「にも」オススメの2作品です。
私もゴスペルやってみたい~と思わされますよね。

主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。
(旧約聖書 ネヘミヤ記8:10新共同訳)

1作目

2作目

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