『少女ポリアンナ』、『ポリアンナの青春』&世界名作劇場『愛少女ポリアンナ物語』
昨晩はどうも眠れなかったので、眠るのを一時あきらめ、
午前4時頃まで起きていました。
ただ起きていてもつまらないので、気晴らしに、
パソコンの横にたまたまあった本を開いてみました。
たぶん、妻がたまたまそこにおいていたようです。
その本は、E・ポーターの小説『パレアナの青春』でした。
(※読んだのは、角川文庫の『パレアナの青春』(村岡花子訳)でしたが、
岩波少年文庫や偕成社、あるいは、後述の『愛少女ポリアンナ物語』においても、
「ポリアンナ」と使われる場合が多いので、
以後、「ポリアンナ」で統一します。)
久しぶりに全部読みました。
この本は、二十歳過ぎてから、少なくとも5、6回以上は読んでいますが、
何度読んでもすばらしい内容です。
『ポリアンナの青春』の前作『少女ポリアンナ』に至っては、
10回以上読んでいますし、いろいろな人に勧めたり、プレゼントしました。
ものすごく楽天的で、喜びにあふれています。
「一番好きな小説は?」と問われれば、
私は迷わず『少女ポリアンナ』と答えます。
「いつも喜んでいなさい。どんなことにも感謝しなさい。」
(新約聖書 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ5:16、18新共同訳)
という聖書の御言葉の、最もすばらしい、いきいきとした実例だからです。
下手なキリスト教の本を何十冊も読んで、しかめ面するよりも、
『少女ポリアンナ』を何度も読み、
そして「喜びのゲーム(よかったさがし)」を実践する方が、
はるかに「信仰的な生き方」と言えるでしょう。
高校生の時までは、たくさんの小説を読んでいた私ですが、
二十歳過ぎると、急激に小説に興味がなくなってしまいました。
そういう中で、小説であるにも関わらず、『少女ポリアンナ』は、
例外的に、何度も愛読しています。
喜ぶことを忘れているとき、まさに「カンフル剤」のような「効き目」があります。
(実際、小説の中で、「ポリアンナを一服」という章名、表現があるくらいです。)
キリスト教をあかしするのは、
地獄や最後の審判、世の終わりにブルブル震え、暗い顔して生きることではなく、
「いつも喜んでいる、どんなことにも感謝する」生き方です。
私が知っている限り、すばらしい信仰者は、たいてい、喜びがあふれています。
そして、その喜びは、人に「感染」します。
「私もあんな風に生きたい・・・」と思わせます。
ポリアンナは、小説の人物ですが、私も、あなたも、
「ポリアンナのような人」になることはできますよ。
ちょうど、小説の中で、ポリアンナが、
「喜びのゲーム(よかったさがし)」を町中の人に広めたように・・・
ところで、『少女ポリアンナ』、『ポリアンナの青春』は、
1986年に世界名作劇場の『愛少女ポリアンナ物語』として放映されていました。
私は、リアルタイムで少しは観たことがあります。
でも、その時は、生き方を変えるまでには至りませんでした。
『愛少女ポリアンナ物語』をきちんと、全回観たのは、わりあい最近です。
原作と違って、主人公のポリアンナはほとんど年をとらない、などはありますが、
内容はおおむね、原作に近いです。
これを観て舞台のアメリカを訪ねてみたい、という気にはなりませんが、
内容としては、世界名作劇場の中でもかなり感動的ですよ。
『少女ポリアンナ』など、古典的なすばらしい作品の装丁について、
ちょっと苦言があります。
それは、できれば表紙や挿絵に、主人公の絵を描かないでほしい、ということです。
角川文庫のも、岩波少年文庫のも、偕成社のも、どうも気に入らない絵です。
想像力を駆使して、各人がそれぞれの主人公像を描けば十分です。
(世界名作劇場のポリアンナは、とてもかわいらしいですが、
イメージが固定されてしまうのは、原作を読むにはかえって邪魔かも・・・)
『少女ポリアンナ』の終わり頃(アニメ版では、中盤)には、
なんと主人公が自動車事故で一時歩けなくなる、というエピソードがあります。
今回、歩くのが一時難しくなった、という経験の中で、
またこの小説を身近に感じました。
本の紹介は、角川文庫版と岩波少年文庫版をどちらも紹介します。
偕成社のは買って読んだことがありませんので省略します。
冒頭で述べたとおり、「パレアナ=ポリアンナ」です。
私としては、村岡花子訳の方がなじみ深いです。
少女パレアナ (角川文庫クラシックス)
少女パレアナ (角川文庫クラシックス)
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少女ポリアンナ (岩波少年文庫)
少女ポリアンナ (岩波少年文庫)
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パレアナの青春 (角川文庫)
パレアナの青春 (角川文庫)
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ポリアンナの青春 (岩波少年文庫)
ポリアンナの青春 (岩波少年文庫)
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![]() | ![]() | 世界名作劇場・完結版 愛少女ポリアンナ物語 [DVD]
販売元:バンダイビジュアル |
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