若草物語 ナンとジョー先生(完結版)
世界名作劇場の完結版シリーズの続きです。
1993年放送の「若草物語 ナンとジョー先生」の完結版を観ました。
1993年といえば、私はもうほとんどテレビを観ていなかった時期でしたので、
本放送、再放送どちらも観たことがありません。
「若草物語」といえば、以前、
「愛の若草物語」の完結版の記事を書きましたが、
どちらかというと、低い評価になりました。
https://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-c918.html
実を言えば、この「ナンとジョー先生」には、
あまり期待していませんでした。
地味な印象しかありませんでしたので・・・
完結版での構成は、不良少年ダンの更正と成長が、
全体の4分の3か5分の3で、
あとは、主人公ナンの話と、
子ども達を信じ、見守り続けるジョー先生の話が残りです。
ダンの話は、アメリカ版金八先生みたいな感じでした。
たしか、この作品の主人公は、タイトルにもあるとおり、
ナンとジョー先生、のはずですが、
少なくとも完結版では、ダンに比べると影が薄い存在でした。
完結版においては、誰がいったい、
この作品の主人公なのか、という疑問が、
最後まで残るのは否めませんが、
なかなか感動的な作品だったと思います。
珍しく、全編を観たい、と思えた作品でした。
アメリカ版「クオレ」といえるほど、道徳的な内容が多かったです。
教会学校でも使えるかも・・・とさえ思ったほどでした。
特に、後半の、お金が盗まれた事件の解決のところは、
すばらしかったです。
また、ジョー先生の、人を信じ続ける心、
相手の中の善性を信じ続けるところは、私もそういう人になりたい、ありたい、
と思わせました。
教育、特に道徳教育を考えるときに、参考になりそうです。
完結版ですが、これならオススメできます。
「若草物語」と銘打っているものの、
前作「愛の若草物語」を全然知らなくても、
ストーリーにすんなりと入っていけると思います。
主人公ナンのキャラクターデザインは、
「どこかで観た事がある?・・・」と思い、調べてみると、
「魔女の宅急便」の主人公キキにそっくり、というのが、
放送当初から指摘されていたようですね。
デザイン自体はかわいいキャラですが、
少なくとも完結版では、
その魅力を十分に発揮できていなかったように思えます。
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販売元:バンダイビジュアル |
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