詩篇13【自作曲】
詩篇全テキストシリーズ第5弾です。
今回は、詩篇13です。
テキストは新共同訳の詩編13全体です。
十数年前に与えられた曲です。
この詩篇には、「いつまで」という句が、
4度も出てきます。
詩人のいらだち、焦燥感、不安が伝わってきます。
その思いを、主にぶつけています。
「どうせ私なんて・・・」とか、「祈ったって、無駄さ・・・」と、
神様とコミュニケーションするのをあきらめるのではなく、
不安やいらだちそのものを通して、神様との関係をつないでいます。
ちょうど、女性同士の会話みたいですね。
女性同士がたわいない話をしつつ、徐々に核心に触れる会話をし、
相手に共感してもらったら(「わかる~それっ!」、とか、「そうよね~」など)、
問題自体は解決していなくとも、意外とすっきりしてしまうように、
神様へ思いをぶつけ続けるとき、
神様がいつの間にか、触れてくださいます。
そして、心に光を与えてくださいます。
女性同士のおしゃべりと、神様への祈りが決定的に違うのは、
現実そのものか、現実の受け止め方が、
神様によって「最善に」変えられることでしょう。
苦しいときは、優等生的な祈りよりも、
小さい子どものように、「ダダをこねる」ような祈りの方が、
かえって聞き入れられる場合があります。
私達は、神様の「僕(しもべ)」である以前に、
神様の「子」なのです。
愛されている「子」なのです。
わが子が暗い顔をしているとき、親が心配するように、
神様も、私達のことを心配しておられます。
(夫婦でも、そうですね。)
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。
神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
(新約聖書 ペテロの手紙第一5:7新改訳)
だからこそ、神様に信頼しましょう!
神様は、確かに、祈る前から、私たちの悩みや苦しみをご存知ですが、
あえて、口に出して祈る必要があるのです。
ちょうど、主イエスが、弟子たちの足を洗われたように・・・
「もしわたしがあなたを洗わないなら、
あなたはわたしと何のかかわりもないことになる。」
(ヨハネ13:8新共同訳)
大切なのは、「かかわり」です。
曲の説明に移ります。
最初は、焦燥感あるロ短調から始まります。
それは、5節の終わりまで続きますが、
6節のところで、ロ長調に変化します。
6節のところで、詩人は、神様のご臨在に触れて、
確信を得たのでしょう。
詩篇においてよくある「闇から光へ」のパターンです。
テキスト・楽譜と、メロディは、下記からダウンロード願います。
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