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2010年4月25日 (日)

あらいぐまラスカル(完結版)

世界名作劇場の完結版シリーズの続きです。

あらいぐまラスカル」の完結版を観ました。
キャラクターはあまりにも有名ですし、何度も再放送されていますが、
私がきちんと観たのは、これが初めてです。

コメントは・・・「ラスカルかわいすぎるっ!
もう、これに尽きるでしょう。
妻よりも、私の方が、「かわいいっ!」を連発してしまいました・・・

ただ、一方で、複雑な思いを、このアニメに抱いています。
このアニメの影響で、本来日本にいないアライグマを、
ペットとして飼う人がたくさん出たようですが、
結局、飼うことができずに、アライグマを野山に放してしまったり、
逃げてしまったりして野性化し、繁殖し続けました。
その結果、農作物に甚大な被害を及ぼすようになっていますね。
人間のエゴが招いた、ひどい結果です。
ここ北海道でも、大きな問題になっています。
北海道ばかりではなく、日本全国各地でも、
深刻な問題ですよね。

最後のシーンで、主人公スターリングが、
ラスカルを森に還すところがあります。
普通なら、感動的なシーンとして観るところでしょうが、
私には、このシーンが、
日本の無責任飼い主の「免罪符」になったのでは、
などと憶測してしまいました。

もちろん、作品はアライグマを飼うことがそんなに容易ではないことを、
きちんと描いていると思います。
しかし、そういうところよりも、「かわいいっ!」で、思考停止になった人が、
「ワタシも、『ラスカル』飼ってみようカナ?」なんて安易に思ったのでしょうね。

アニメでは「かわいいっ!」ですが、
実際には、アライグマは、成獣になると、結構凶暴だそうです。
ペットといい、子育てといい、
あまりにも安易に飼育・養育放棄が多いのではないでしょうか。

本来なら、『ラスカル』のアニメが悪いのではありません。
無責任な飼い主が悪いのです。
しかし、『ラスカル』というアニメがなければ、
アライグマを飼ってみよう、なんていう人は、
ほとんどいなかったはずです。
そういう意味で、アニメそのものは、高評価ですが、
アニメが社会に与えた影響を考えると、
問題作と言わざろうえないのは、まことに残念な限りです。
(本当に問題なのは、アライグマよりも、人間そのものですね・・・)

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