最近の教育関係記事から~愛子さま不登校、いじめ自殺報道
ちょうどこの記事で、300記事目になります。
神様に感謝!
ただ、少し暗い話題を取扱うことになりました・・・
昨日の夕方、妻と一緒に喫茶店に行きました。
そこに、スポーツ新聞が2誌おいてあったのですが、
そのどちらも、一面トップ記事は、「愛子さま不登校」の記事でした。
(ニュース詳細については、以下でどうぞ。)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100305-00000165-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100306-00000008-scn-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100306-00000046-sph-soci
我が家では読売新聞しかとっていないので、
スポーツ新聞のその記事を読んでみました。
一面の他に、社会面でも大きく取り上げていました。
今回の報道、ここまでやる必要があったのか、少々疑問です。
皇室の方なので、影響が大きすぎるのではないでしょうか?
「学習院」に対するイメージの低下は、
一昨年の麻生元首相の頃から顕著になりましたが、
今回のは決定的なイメージダウンですね。
かの「お坊ちゃま、お嬢様学校」の学習院でも、学級崩壊とは・・・
それと、問題を起こした子供とその保護者、担任教師に対して、
ものすごいバッシングが来るのではないでしょうか。
愛子さまの事も心配ですが、それ以上に、そちらの方が心配です。
最近、「学校でのいじめを苦にしての自殺」報道が、
またチラホラと出てきました。
いじめを苦にして、自殺する、自殺を思いつめる、これはとても深刻な問題です。
心のケアが必要です。
それとは別に、報道の仕方には、問題を感じます。
報道をすることにより、模倣自殺、連鎖自殺を招いていないでしょうか?
「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告(2000年)
によると、
1)やるべきこと
・自殺の代わり(alternative)を強調する。
・ヘルプラインや地域の支援機関を紹介する。
・自殺が未遂に終わった場合の身体的ダメージ(脳障害、麻痺等)について、
記述する。
2)避けるべきこと
・写真や遺書を公表しない。
・使用された自殺手段の詳細を報道しない。
・自殺の理由を単純化して報道しない。
・自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける。
・宗教的、文化的固定観念を用いて報道しない。
○日本における自殺報道の現状
・個々の自殺の手段を詳細に報じる傾向
例:X-Japan ヒデ氏の自殺報道、ネット自殺報道、練炭自殺についての報道
→新しい自殺手段が入手可能であることを大々的に宣伝してないか?
→模倣自殺(ウェルテル効果)
・自殺を考慮中の人が読者に多数いることを前提とした報道がなされていない。
→そのような人々をサポートするメッセージ(例:相談機関連絡先)等が
セットで紹介されていない。
○諸外国における自殺予防につながるマスコミ報道の実践
・Austria (Etzerdorfer et al. 1998)
地下鉄自殺に対しメディアが大々的に報道
→ウィーンの地下鉄自殺急増(1984-87)
→オーストリア自殺予防協会がガイドライン作成(1987)
→メディアによる自殺報道のコントロール
→地下鉄自殺減少(1987 後半~)
→総自殺率低下(1987 後半~)
・Sweden (山下志穂、金子能宏、反町吉秀. 2004)
国立自殺予防センターによる自殺対策
(上記は、以下のサイトからそのまま引用しました。)
http://www.lifelink.or.jp/hp/Library/jisatsuhoudou_who.pdf
http://www.lifelink.or.jp/hp/jisatsuhoudou.html
精神科医の和田秀樹氏はブログの中でこう書いています。
「日本のマスコミ、とくにテレビマスコミは、世界中の先進国で唯一、自殺報道のガイドラインを守らず、そのせいも一因となって、日本の自殺率は先進国最悪だ(先進国最悪なのに、自殺報道のガイドラインを守らないと言うほうが正確だろうが)。」
(引用は、以下のブログから)
http://ameblo.jp/wadahideki/entry-10439220147.html
「正義と公正」の名のもとに、自殺の犠牲者を増やしている、とは、
なんとも皮肉な結果です。
横浜自殺予防研究センターのサイトで、
「メディアと自殺問題」という題で、よい記事があります。
ぜひお読みください。
http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~psychiat/WEB_YSPRC/index.files/Page2298.htm
自殺予防の相談窓口となるサイトを紹介します。
「日本いのちの電話連盟・全国いのちの電話一覧」
http://www.find-j.jp/zenkoku.html
「自殺対策支援センター ライフリンク」
http://www.lifelink.or.jp/hp/top.html
自分で死ぬ事を選んで、相手に復讐することを願ってはなりません。
まして、その「憎たらしい存在」が、自分自身なら、なおさらです。
「愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。
「『復讐はわたし(=神様)のすること、わたしが報復する。」と主は言われる」
と書いてあります。」
(新約聖書 ローマの信徒への手紙12:19新共同訳)
「命あるもののうちに数えられてさえいれば、まだ安心だ。
犬でも、生きていれば、死んだ獅子よりましだ。」
(旧約聖書 コヘレトの言葉9:4新共同訳)
キリスト教会は、いつでも悩める人に開かれています。
ぜひ、お近くの教会(カトリック・プロテスタント・正教会)に、
一度足を運んでみてください。
特にカトリック教会では、日曜日以外でも、
祈る人のために教会が日中開かれています。
静まって、神様の前に心を注ぎだすとき、
神様があなたの心にきっと触れてくださいますよ。
「疲れた者、重荷を負う者は、
だれでもわたし(=イエス様)のもとに来なさい。
休ませてあげよう。」
(新約聖書 マタイによる福音書11:28新共同訳)
皆様に神様の祝福と平安が豊かにありますように!
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