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2010年3月27日 (土)

衝撃的な広告~日本の貧困

3月26日の読売新聞朝刊に、とても衝撃的な広告が出ていました。
下はそのメインの写真です。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」のサイトから引用しました。
(できれば、下のサイトを必ず見てくださいね。)
http://www.savechildren.or.jp/index.html

Save_the_children_20100326_cm

いったい、どこの国の話でしょう?
ほかならぬ、日本のことなのです・・・
この広告の数値の根拠は、厚生労働省のHPに出ています。
既に、昨年ニュースでも話題になりましたね。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/10/h1020-3.html

セーブ・ザ・チルドレンの話は、
中南米とか、アフリカの貧しい国々のことだと思っていたら、
いつの間にか、日本の子どもたちにも、そういう団体の援助が必要になるとは・・・
私は衝撃を受けました。

3月26日の読売新聞朝刊・北海道版では、
このブログで何回か紹介した、「検証 北海道の教育」シリーズの第三部として、
北海道外での取り組みを紹介していました。
ちょうど、大阪府のところでした。
低学力の原因の一つが、家庭環境の悪化にあることを分析し、
そのうえで、学力向上の取り組みを紹介していました。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1263447647981_02/news/20100326-OYT8T00344.htm
(読売新聞の北海道版掲載「検証 北海道の教育」はHPで読めますので、
ぜひ読んでみてくださいね。)
貧しさが、あきらめを生み、さらなる貧困を招く・・・という悪循環を、
どこかで断ち切らねばなりません。
(なお、関連する話題として、「不況が原因?子供の口腔崩壊」というのも、
参考としてお読みください。)
http://news.cocolog-nifty.com/cs/article/detail/blog-201003241627/1.htm

私としては、「何かをしなければ・・・」と即座に思い立ちました。
その時、頭の中に浮かんできたのが、
フィリピ2章4節の御言葉でした。
手元にあったのが、エマオ出版訳だったので、その訳で引用します。
各々は自分自身の益のみを求め続けてはいけません。
他の人の益を求め続けてください。
キリスト・イエスの(御心の)中にあるこの思いが、
あなたがたの間にも(あるように)心掛けなさい。
キリストは、神としての御姿であられるのに、
神性と一致する姿であることを手放したくないものとは
お考えになりませんでした。

(新約聖書 ピリピ人への手紙2:4~6エマオ出版訳)

今の時代、法人税減税とか、子ども手当だ・・と糠喜びしていますが、
自分の利益・権利を追求するばかりで、義務を果たそうとしない傾向が強いですね。
法人税をもっと上げれば、企業の利益を税金にまわすよりは、
従業員に還元されますし、
あと、7兆円もの資産があるといわれる某宗教団体や、
キリスト教会も含めて、宗教団体から税金をとったりすれば、
現実的な「救済」ができるはずです。
(教会自ら、自己保身的な態度を捨てる模範を示してほしいものですね。)
さらには、消費税を北欧並みに高くする代わりに、
医療・教育・福祉を無償化するなど、できるはずです。
自分だけ得をするという、「餓鬼」の心ばかりの人が増えるなら、
日本は本当にひどい国になります。
自分の利益ばかりではなく、多くの人の幸せを考え、行動する、
それこそが、幸せへの道です。
受けるよりも与えるほうが幸いである。」(使徒20:35新改訳)
(精神科医の和田秀樹氏のブログでは、たびたび、
相続税を100%にせよ」とか、
法人税をもっと上げるべき」などを主張しています。
結構説得力がありますし、私も同感です。ぜひ読んでみてください。)
http://ameblo.jp/wadahideki/

私も、ささやかながら、できることをしていこうと思い、
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに募金しました。
外国の子の幸せも大事ですが、
もっと身近な、日本の子どもたちの未来のために、
いろいろできることはあるはずです。
政治について関心を持つのもその一つですし、
(単なる人気投票や、その場しのぎの政策ではなく、
日本の20年後、30年後を見据えた政策を考える必要があります。)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのような団体に寄付するのも一つです。
「慈善は偽善だ」などと屁理屈を言うだけで、何もしないのは、一番よくないです。
(もちろん、お金がどのように使われるかを、よく見極める必要はありますが・・・)

あなたがたの現在のゆとりが彼らの欠乏を補えば、
いつか彼らのゆとりもあなたがたの欠乏を補うことになり、
こうして釣り合いがとれるのです。
(新約聖書 コリントの信徒への手紙Ⅱ8:14新共同訳)
信仰もこれと同じです。行いが伴わないなら、
信仰はそれだけでは死んだものです。
(新約聖書 ヤコブの手紙2:17新共同訳)
あなたがたの中で善い業を始められた方が、
キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、
わたしは確信しています。
(新約聖書 フィリピの信徒への手紙1:6新共同訳)

神様が、皆様に、よい決心をお与えくださいますように・・・

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コメント

zapperさん、コメントありがとうございます。
一人ひとりの力は小さいですが、ほんの少しでも、各人ができるだけのよい事をしていけば、必ず社会はよくなっていくはずです。
また、教育の力はとても大きなものです。少しでもよい方向に向ける必要がありますね。
途上国において、貧困を打破するのが、教育です。日本は、一時期豊かになりすぎて、いつの間にか、その事を忘れてしまい、再び貧困に陥ってしまったのかもしれませんね。

セーブ・ザ・チルドレンのご紹介、ありがとうございます。

貧しさが、あきらめを生み、さらなる貧困を招く。

仰る通りですね。この悲しい現実を何としてでも打破しなければなりませんね!

この記事へのコメントは終了しました。

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