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2010年2月 2日 (火)

「北海道」と書けますか?~基礎学力の低下を憂う

タイトルを見て、「???」と思われた方が多いはずです。
2月2日(火)の読売新聞朝刊の北海道版のところで、
検証 北海道の教育」という連載コーナーがあり、
そこの見出しが、「『北海道』書けぬ中1」でした。
私はその新聞記事の見出しを見て、さすがに目を疑いました。

記事は割合長いので、引用は省略します。
要点は以下のとおりです。


・昨年春、ある教育団体で全国の中1・1700名を対象に学力テストを行なった。
「自分が住んでいる都道府県の名前を漢字で書きなさい。」という設問。
採点時に、北海道内のある中学教師は、
「北海道」と漢字で書けない生徒が複数いることを知り、愕然とした。
「北海道」の「北」、「海」、「道」はいずれも小2で習う漢字ばかり。
中には、「海」を「毎」と書くなどの基本的な間違いがあった。
低学年で漢字の練習をさせていないからでは、という人もいる。
・釧路市の塾講師の話。中3で塾に来る子の1割が、
「1-5=」ができない。マイナスの概念が理解できていない。
「学校はつまづいた生徒を放置してしまっている。」
・全国学力テストの結果から表われる北海道内の基礎学力低下。
・道東のホテルで、採用試験に出した問題。
「2500円のシャツを2割引で売るといくらか?」
これでもわからない人がいる。
フロント係が客の住所の都道府県さえ書けないとしたら、
ホテルのイメージが落ちる。
「最低限の学力がなければ、仕事もできない。
観光業の地盤沈下も招いてしまう。」


数年前、私は3ヶ月間ほど、
ある中学生の家庭教師をやっていたことがあります。
数学を中心に教えましたが、
その子にとってわからないのは、
中学生の内容以前に、
小学校の分数の計算とか、漢字の読み書きとかのレベルでした。
残念ながら、その時の私は、
その子の成績を劇的に改善させることはできませんでした。
私にとってのその時の疑問は、
「学校の先生はいったい何をやっているんだ!」というものでした。
わからない生徒を、わからないまま放置している。
しかもそれは、小学生レベルの段階から。
「わかりたければ、お金をかけて、
塾へ行くなり家庭教師を雇うなりしてください。」
露骨にそういう事をいう教師は皆無でしょうが、
行動において、そう語っているに等しいです。
そうして、先生方は、自分たちの権利を守るために、
組合活動を熱心にやっている・・・
(北海道は、北教組が根強いところです。
教員組合が強いところは、概して、学力が低いです。
教員たちが法で禁じられたストをやったり、
自分たちの権利を守る一方、
子どもたちの「勉強しない権利」をも守っているのかもしれませんね・・・)
こうして、「ゆとり教育」のもとに、
否、「ゆとり」というよりも、「だらけきった」教育が、
子どもたちの可能性を潰しています。
私たちの貴重な税金が、
教育において、効果的に使われていないのは問題です。

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コメント

貴重なコメントありがとうございました。教育関係の記事は時々書いていますので、ぜひまた訪問してくださいね。

おっしゃる通りだと思います。
「いじめはいけない」などと言いながら、組織率が高い地域では非組合員への嫌がらせは日常茶飯事。「ずるいことはいけない」と言いながら、例の政治献金に組合活動のための職場放棄。そんな言動不一致な人達に大切な子どもは預けられません。
コメントありがとうございます。
また、立ち寄らせていただきます。(^^)

zapperさん、コメントありがとうございます。
まさか、取材を受けられた方がコメントしてくださるとは・・・
北海道の低学力、規範意識の低下、隠蔽体質など、北海道をめぐる教育の問題の元凶は、北教組につながっていると私は思っています。
もっと保護者と生徒自身が、声をあげていく必要がありますね。

読売新聞記事中で取材された者です。(^^)
ここ北海道の子ども達の学力は本当に悲惨な状況下にあります。ググっていて偶然に発見したので立ち寄らせていただきました。

この記事へのコメントは終了しました。

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